呼び水

日記です

6月のこと

沼と洞窟と滝とあやめと海岸と実家の猫と牛乳色の霧のこと。書きかけの日記がいくつかあったのでまとめます。とても長い。

 

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6月の下旬に探検に出た。前々から楽しみにしていて、張り切って朝5時に起きたのに忘れ物をして家に戻り、その上乗る電車を間違えて思いっきり待ち合わせに遅刻した。自分のどうしようもなさに落ち込む。今回の探検先は少し遠くの洞窟と滝だった。洞窟は小さな山にあって、小川に沿って坂道を登っていく。入洞の料金を払って、町営のプールのそれのような更衣室に入り、ロッカーに荷物を預けた。ずぶ濡れになっても大丈夫な格好と動きやすいサンダルに着替える。手荷物はジップロックに入れたiPhoneとクリップライトだけ。少し悩んだけれど、洞窟の中というのは年間を通して気温も水温もほとんど変わらないと聞いたので上着を羽織る。一歩足を踏み入れると洞窟の中は外とは打って変わってひんやりとしている。空気が湿っているけれど不快ではなくて、でもちょっとだけ不安になる。途中までは水の気配もそうなくて、岩場をひょいひょい進むことができる。洞窟の奥の方に進むと、備え付けのライトがなくなるので自分の手持ちの灯りで進むことになる。流れる水に足を浸すと、痺れるくらいに冷たい。入洞前の説明によると10〜15分くらいすると足の感覚がなくなってきて痛くなくなるから大丈夫!とのことだったけれど、本当に大丈夫になるのか不安になるくらいビリビリした。


小さな灯りを頼りに、ひと1人がやっと通れるような狭い道を進んでいく。途中カニ歩きで岩と岩の間をくぐり抜けるポイント(足から入ると嵌って抜けられなくなるから必ず頭から入ってと言われていた)や、四つん這いになって手足を水に浸して天井の低いところを抜けるポイントなどがあった。この四つん這いの場所でずぶ濡れになったのだけれど、オオサンショウウオになった気持ちでざぶざぶ歩くのがとても楽しかった。終始前の人のカンテラの灯りがゆらゆら揺れていて、ゼルダの伝説っぽくてワクワクした。前の人は映画のエイリアンみたいだと言う。エイリアン、見たことがないから今度見てみようかな。


いつの間にか、足のビリビリはおさまっていた。洞窟の中には小さな滝や不思議な岩(ピグモンみたいな質感のものや、よくみると白くキラキラ光っているもの)がたくさんあってとても楽しい。この洞窟を最初に見つけた人はもっとドキドキしただろうな。一般に解放されているのは洞窟の入り口のわずかな部分で、その奥にはまだまだ長く深い洞窟が広がっているそう。
奥のエリアでは、絶えず水が流れていた。薄暗い中で小さな滝が飛沫をあげて勢いよく流れ落ちるのがとてもよかった。洞窟の中は水音がよく響く。静かに静かに水を湛える地底湖も美しかったし、足下をさらさら流れる水も透明度が高い。洞窟の中はだいたい狭いのだけれど、ラピュタの洞窟でパンを食べるシーンのようにひらけているところもあった。岩場に腰かけてひと休みしていると、わずかな灯りに照らされながら揺れる水面が美しくて、ずっとこの洞窟にいたいと思う。洞窟の中の写真はブレてしまってうまく撮れなかったけれどそれでもよかった。そういえば、洞窟の中でうっかり頭をぶつけた回数を数えていたのだけれど、20を超えたあたりで面倒になって数えるのをやめた。一緒にいた人は片手で足りるくらいしかぶつけていなかったので、多分わたしは洞窟を歩くのが下手なのだと思う。ものすごく。痺れるくらい冷たい湧水にふくらはぎまで浸かって洞窟の奥を目指すのはとても楽しかった。また行きたいな。

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ひんやりとしていた洞窟を出ると、思い出したかのようにもやもやと湿った暑さが襲ってくる。更衣室で乾いた服に着替える。

プールを出た後のそれと似た倦怠感。人気のない坂道を歩いていると、紫陽花は咲いていないしセミだって土の中に潜ったままなのに、なんだかもう夏の終わりみたいだと思った。四季が4頭の犬で、円を描くように回っているとすると、春の尻尾か夏の鼻の先というところだったと思う。アイスが食べたくて仕方なかったけれど近くには釣り堀しかなかったので諦めた。

 

近くにあるもう1つの洞窟にも行った。こちらは子ども連れでも入りやすい鍾乳洞だから、駐車場がかなり混んでいた。小学生くらいの時に一度来たことがあったと思う。先ほどの鍾乳洞とは趣が異なって、広く高い洞内の壁や天井沿いに大きな鍾乳石がたくさんある。鍾乳石でできたカーテンや滝や柱は遠くから見てもわかるくらいなめらかで、なんだか西洋の宗教画のようだし、地面からタケノコのように伸びる無数のトゲトゲはお寺にある地獄絵図の一面のようだった。一番大きなものはパイプオルガンがものすごい進化を遂げたみたいな感じだった。例えがわかりづらいと思うので写真を見てください。

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近くにあったつるつるでぺたぺたの石を撫でたらひんやりしていた。洞窟の中で植物を見かけると、宝物を見つけたように嬉しくなる。苔や小さな芽。だいたいが蛍光灯の近くにひっそりと生えている。洞窟の中で何か生きているものを見つけると、それがコウモリでも苔でも安心する。

 

それから、憧れの大きな滝を見に行った。周囲のお店が軒並み滝にちなんだ名前をつけていて面白い。大きな滝は水量もすごくて、ただただ圧倒された。この激しく大きな滝を辿ると、穏やかに流れる川があるのだと思うとなんだか不思議な気持ちになる。上流から滝を見下ろしてみたい。かなり落差がある滝だから、上から見たら川が急に切り取られたように見えるんじゃないかと思う。気になって仕方がない。f:id:aomidorinomizu:20170713110934j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713110940j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111003j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111023j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111047j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111108j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111131j:image
下から正面からそれから横から滝を見る。見る場所によってかなり印象の変わる滝で面白い。よく晴れた日だったから滝の近くに小さな虹がかかっていて、見つけた瞬間嬉しくなった。仕事中に虹を見つけることがあるのだけれど、写真は撮れないし仕事中は大体ひとりだから誰かに話すこともできない。久しぶりに、人に「あそこ見てください 虹ですよ」と言えた。ちょっと嬉しい。
冬は滝が凍ると聞いたので、それもとても気になる。この滝が凍ったら、きっと大きな大きないきものが眠っているように見えるのだろうな。さんずいにりゅうで滝と瀧。冬の眠る滝を見に来られたらいいな。地ビールを飲んだり甘いおやつを食べたりしてひと休みする。茶屋から見える山の緑が美しかった。あとなぜかくまモンのかかしが居た。茶屋のおじさんの豚柄のTシャツに「おりがみ」と書いてあって謎しかなかった。

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それからまた別の滝を見に行った。この滝は小さな2本の滝なのだけれど、側まで近づいてなんと触ることもできる。前に写真を見せて貰ってからずっと行きたいと思っていたところなので結構な感動で、おかしな行動に出そうになった。雨の翌日だったからか水の勢いがすごくて、あたり一帯が滝の飛沫できらきらしている。空から水が降ってくるような感覚だった。まとまって勢いよく落ちてくるので雨とはまた違って楽しい。午前中だとちょうど日が差してキラキラするらしい。足下には小さくすばしこい魚が泳いでいた。このあたりは鮎が有名と聞くけれど、あれはなんの魚だったのだろう。サンダルを履いていたのでひんやりとした水に足を浸してしばらく遊んだ。あまりにも良い滝だったので、時間があったらずっとあそこで遊んでいられたと思う。うまく日記を書けないんですけれど、本当に本当にとてもよいところで、絶対にまた行きたい。美しい滝だった。

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別の日、美しい沼に行った。本当はその日は滝を見にに行こうと思っていたのだけれど、非番で乗ることのできる電車の時間とバスの時間が合わなかったので次回に持ち越し。さてどうしようかなと悩んでいたら、退勤が同じくらいの時間だった先輩にお昼ご飯を食べようと誘われたので、ピザをつまんでゆっくり話した。先輩はわたしの今の仕事の師匠で、とても優秀な人。飄々としていて人を煙に巻きまくるので妖怪か狐のようだと言われているけれど、弟子のわたしには見習い時代から今に至るまで本当にとてもよくしてくれている。先輩の一押しの海と島について話を聞いて、また行きたいところが増えた。いろんな人と話していると、みんなそれぞれに、心の中にそっと広がる水辺があると分かる。お気に入りの水辺。
猛暑になったら公園で水風船を思いっきり投げ合おうと誘われた。ちょっと気になる。先輩と一緒にダラダラ水着や可愛い浮き輪を見て夏への想像を膨らませ、それから別れた。調べてみたらちょうどいい時間の電車があったので、前に教えてもらった沼に行くことにした。本当はピカピカに晴れた日に行こうと延期し続けていたのだけれど、いや何回行ったっていいんだなと思い電車に乗った。思い立ったら吉日。
非番の眠気に耐え切れなかったので、電車で寝て、乗り継ぎの駅の待合室でアイスをを食べ、次の電車でまた寝て、としていたらあっという間に沼の近くの温泉街に着いていた。2時間弱。結構近いし、もっと早くにくればよかったな。山間の温泉街なので坂が多い。レンタカーを借りてダムと沼を見に行こうかと思ったけれど、ペーパードライバーで駐車もろくにできないのに温泉街の細い路地を抜けるのはこわいなと思って諦めた。
沼までの道にはきらきらの木苺がそこかしこに生っていた。誰の山かわからないのでさすがに取って食べるのは諦めたのだけれど、夏だなあいいなあと気分が高まる。

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曇りの日だったのでエメラルドグリーンとはいかなかったけれど、緑色の沼は静かでとても綺麗だった。ボート屋さん兼お茶屋さんといった感じのお店があったのでボートを借りて沼に繰り出した。ボートに乗るのは10年ぶりくらいだったと思う。お店のおじいさんが熱心にレクチャーしてくれてのだけれど、ひとりで無事帰って来られるかかなり心配だった。ゆっくりゆっくり漕いで沼を散策する。案の定何度か座礁しかけた。

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お店のおじいさんはこちらが心配らしくて、犬の散歩がてら沼の外周を歩いて様子を見ていてくれた。なんとか大丈夫ですと手を振る。あんまり大丈夫じゃないけど。ボートで沼を散策したあとは歩いて外周を回る。浅瀬が薄い緑色でキラキラしていてとてもよかった。蔵王の御釜を見に行った時にあのエメラルドグリーンの水に近づけたらなと思っていたので、美しい沼をボートで散策することができて本当に嬉しかった。強い酸性でほとんどの生き物が棲めないという沼は静かでちょっと寂しくて美しかった。光の差すよく晴れた日に来るとまた違うのかもしれない。


温泉街の公衆浴場で、汗と疲れを流す。タオルを持っていてよかった。樋から滝のようにお湯が落ちてくるお風呂で、なんだか楽しかった。色々なところから聞こえてくるおばあちゃん達の会話が懐かしい響きで落ち着いた。実家からは遠いけれど、南東北の方言はやっぱり馴染み深いと思う。身体の力が抜けたのか、帰りの電車もあっという間に寝てしまった。温泉があって美しい沼があって山も川もダムもある。職場さえ近ければ、あの辺りに引っ越したい。

 

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別の日。あやめを見に行った。

非番で午前に仕事が終わる日だったのだけれど、舞い込んできた残業で昼まで仕事をしていた。職場の先輩たちと海老ワンタン麺を食べて別れたのだけれど、なんとなくそのまま家に帰る気にもなれず、いつもはあまり乗らない方面の電車に乗ることにした。ホームで電車を待っていたら、異動前の職場でお世話になっていた人たちに声をかけられた。電車が来るまでの間、少しだけ話をする。入社は同期だけれど中途採用だからずっと歳上。春の午後のように穏やかに優しく話すひとたちで、そういうところが大好きで憧れていたなと思い出す。今の職場も好きだけれど、前の職場は就職したてで右も左もわからなくて、しかもかなり要領の悪いわたしを育て上げてくれたところだったから、そこで出会った人たちのことはやっぱりいっそう愛おしく懐かしく思う。残業をしてこの時間にならなければ、それからあやめを見に行こうと思わなければこのタイミングで2人に会うことはなかったと思う。その日の仕事の疲れがすっと消えたような気がした。2人は電車が駅を離れるまで手を振っていてくれた。

涼しい電車に揺られて、長くあやめのお祭りで町おこしをしているその町に向かう。初めて降りる駅だったので、降りてから公園までの道で少し迷うかと思ったけれど、同じようにあやめを見に行く人たちがたくさんいたので案外スムーズに着くことができた。
「あの花がねえてっぺんまで咲くと梅雨が明けるのよ」
日傘を差したきれいなおばあちゃんたちが道すがら話していたのは立葵のことだろうか。少し気になった。
あやめのお花はドレスみたいにひらひらふわふわしているけれど、こっそり触ってみたら花弁は案外しっかりしていた。平日の夕方だからか公園は閑散としていて、ゆっくり回ることができた。公園の真ん中には、丘があって、小島を囲む海のようにたくさんのあやめが咲いている。あっちに行ってもこっちに行ってもあやめだらけでとても楽しかった。あやめ、どれもとっても可憐なんだけど名前がそれぞれ浮寝鳥 聖人 四海波 眠り獅子 拳比べ 深海の色みたいな感じでかっこよかった。

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帰りに川を見たくて寄り道をしたら草むらに入り込んでしまって足が痒くなった。スカートが大好きだけど夏の探検には向かない。

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霧の深い日があった。牛乳色の霧に包まれていると、山も川も田んぼも建物も人も車も全部まぼろしみたいに見える。湿った空気がひんやりしていて気持ちがいい。遠くのものも近くのものもだんだん見えなくなって神秘的だった。風が吹いて、海や川の方から細かい水の粒が霧がふわっと流れてくる。気象現象の中でもかなり好きかもしれない。霧。

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[浄土のような海]

 

また別の日、実家に帰った。突然帰ったため家族はみんな仕事で、わたしはずっと4匹の猫と遊んで過ごした。一番末っ子のオスの黒猫はわたしがどこに行ってもおっかなびっくり付いて来るので、一緒に散歩をしたり夕陽を見たりした。猫たちと一緒になって地面に寝っ転がっていると本当に穏やかな気持ちになる。休みの日に山の中で猫たちと過ごしていると、わたしは結局これがしたいんだよなと思う。いつか一軒家で猫たちと暮らせたらいい。庭のバラがたくさん咲いていたのでいくつか貰って帰った。

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[リベンジザ木苺  実家の おいしかった]

おととい行った海と木彫りの鳥のことはまた今度書きます。

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水たまりは最小の水辺

 

子どもの頃、今よりももっとずっと雨の日が好きだった。今朝、豪雨の中、どうしてそんなに好きだったのかなと思い出していたら、結構楽しい記憶が多くて、雨のことが少し好きになった。

あんまり水辺とは関係ないのですが、雨の日に好きだったことを書きます。

雨の日は家に人や生き物が集まった。いつも色々なところをふらふらしていた猫も、農業を営んでいた祖父も祖母も、雨の日は家や蔵や蚕小屋に居ることが多かった。祖父や祖母との記憶を思い出すと雨の日のことが多いのはそういうことだと思う。
秋の雨の日、夕方家に帰ってきて、濡れた靴下を脱いで足を拭いて祖父とこたつで時代劇や大相撲を見る。特に寒い日はどこかから買ってきた大判焼きをあたためてくれていた。祖父は末の孫のわたしをたいそうかわいがってくれて「水辺はホープだ、うちのホープだ」とよく言っていた。祖母は廊下に座布団を置いて新聞紙を敷いて、いんげんのすじとりや、栗の皮むき、乾燥した小豆の中からゴミと悪い豆をとって保存容器(コーラとか大五郎のペットボトルだったと思う)に詰め替える作業などをよくしていて、わたしはよくその手伝いをしていた。時々猫に邪魔をされる。雨の中から帰って来た猫はボサボサでドロドロなので、豆そっちのけで猫を洗ったり拭いたりした記憶がある。
雨の日に居間や廊下にいると、雨音ががよく聞こえて好きだった。サーと静かな雨にバチバチと叩きつけるような雨。障子を開けて縁側を眺めるのはとても楽しい。どこもかしこも静かなのに静かではなくてふしぎだった。

帰り道の坂道の右端に小さな流れができていてそこに葉っぱなどを流したこと。長靴でその流れを蹴って歩いたこと。色々と思い出す。長靴と傘があると、わたしたちは無敵だった。長靴じゃない日もスニーカーをじゃぶじゃぶさせながら歩いた。何度か、こっそり、裸足で人通りの少ないアスファルトの上を歩いた。あまりにもびしゃびしゃになってどうでもよくなったんだと思う。幼なじみと一緒だと雨の帰り道も楽しかった。家に帰って急いでスニーカーに丸めた新聞紙を詰める。そういえば小学生のころお気に入りの傘があった。雪の日に野球ごっこをしていて骨を折ってしまった時かなり落ち込んだ。
雨の日どこからともなく現れるカタツムリがふしぎだった。道の端の草をかたっぱしから裏返した。大物が見つかると歓声が上がった。家の周りの山に秘密基地をたくさん作っていた。大雨の日はその秘密基地が流されるんじゃないかとひやひやしていた。
雨どいやくさりといから勢いよく雨水が落ちるのが小さな滝のようで、兄とびしゃびしゃになりながらボロ鍋にその水を汲んでみたり、くさりといを振り回してみたりしたのを覚えている。歳の近い兄とは雨の日たくさん遊んだ。蚕小屋の脇の車庫の屋根はトタンで出来ていたので大雨の日はものすごい音がした。家にいていきなり雨が降って来た時慌てて母と一緒に庭の洗濯物を取り込みに走った。雨の日、母が台所で何かを煮ている隣で宿題の音読をするのが好きだった。台所はひんやりとしている。蔵などに雨漏りがあると大体潜り込んで遊んでいたわたしたち兄弟が見つけて、祖父や父が修繕していたと思う。

スイミングスクールに通っていたころ、マイクロバスの窓が曇っていると隣の幼なじみと○×ゲームをした。わたしは弱かったと思う。

中学生の頃、夏休みの部活ではギャラリーの窓を開け放っていた。雲行きが怪しくなってきていきなり雨が降ってきたときは、総出で二階の窓を閉めに走った。バスケ部もバレー部も卓球部もみんな一緒になってわあわあ言っていた。酷い雨の時は、渡り廊下をこっそり覗いて「やばい、川になる」「海じゃない?」「そしたら体育館は島だね」「体育館にまで水が来たらステージとギャラリーに逃げようね」と話していて、それが好きだった。雷や台風、大雨の時に学校にいるとそわそわした。あのふしぎな高揚感はなんだったのだろう。廊下の床は湿ってキュッキュッと鳴る。雨上がりにソフトテニス部が凍み豆腐みたいなスポンジとバケツで水を吸って練習するところを作っているのが面白かった。

雨上がりも好きだった。全部が洗い流されてすっきりとしたところに風が吹くのが特に。庭の柿の木の枝や幹が黒さを増していてかっこよかった。雨上がりは山も野も生き生きとしているような気がした。小学校の校庭に出来た水たまりと水たまりの間に傘の先で通り道を作ってつなげるのが好きだった。水たまりを国に見立てていた。夏の夕立ちのあとの地面が好きだった。水たまりに夕日が差すのが特別に美しかったと思う。水たまりは最小の水辺だ。
午前中に雨が降って午後に晴れたとき、町営プールの水がいつもより冷たかった気がする。プールに入っているけれど雨水に入っているようで楽しかった。

 

 

いつから、昔ほど雨にウキウキしなくなったのだろう。子どもの頃は怖いもの知らずだったし、濡れようと、前髪がうねろうと関係なかったから今よりももっとずっと雨が好きだった。今は服が濡れるのとか、湿気で髪の調子が悪いのとか、そんなことばかり気にしている。あと昔は雨の日は誰かといることが多かったのに今は雨の日でも一人でいることが多くて、それが少し寂しいのかもしれない。それでも霧雨や雨上がりに歩くのは好きだ。わたしは傘を差して歩くのがとても下手で隣を歩く友人の倍くらいびしゃびしゃになるけれど、小雨ならウキウキしているかもしれない。他人の色とりどりの傘を見るのも楽しい。

遠くの水辺に赴く時に雨が降っていると、晴れたキラキラの水辺が見たかったなと思う。でも実際に行ってみれば空との境目が曖昧になる白い霧の海や雨上がりの勢いのある滝なども結構楽しい。そもそも雨も水だ。雨の日の鉛色の海や湖は静かで少し怖くて、でもなんとなく気になる。天気予報を見ないでふらっと出かけるのでよく旅先でも台風や大雨に巻き込まれるのだけれど、雨のときと晴れたときをいっぺんに味わえるとお得だなとも思う。
こうしてよくよく思い出してみれば雨が嫌いな訳じゃなかったので、これからの梅雨を楽しく乗り切れたらいいと思う。お気に入りの長靴やカッパがあったら、もっとウキウキするかもしれない。

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[霧の湖]

小鳥と公園

この間のおやすみの日に、好きなお姉さんと好きな文鳥に会いに行った。前々からずっと楽しみにしていて、でも同じくらい緊張もしていた。インターネットで知り合った人(や、鳥)と直接会うというのを滅多にしないから。何を話せばいいか想像もつかず不安だった。Twitterでは水辺の写真を載せるばかりでそんなに多くは喋らないし、多分想像されている人となりとわたし自身のそれはかけ離れているのではないかなと思っている。

前日前々日と屋外で踊っていたせいで紫外線で目がやられて腫れぼったいのが少し恥ずかしかった。お土産を何にしたらいいかわからなかったので、前日に花屋さんに小鳥の写真を持っていってちいさなブーケをお願いした。私はきみたろのくちばしのやさしいピンク色がとても好きなのでピンクと白のかわいいお花を選んだ。本当は包みの紙も、きみたろの翼と同じやわらかい灰色が良かったんだけれど、用意できず白になった。それでも翌日手渡されたブーケはとてもかわいらしくて、なんだか嬉しくなってしまった。

はじめてきみたろを見たとき、あまりのちいささに驚いた。わたしは小鳥と遊ぶのははじめてで、きみたろを怖がらせてしまわないかとかなり心配していたのたけれど、会ってみれば思っていたよりずっと早く警戒を解いてくれた。嬉しかった。お姉さんがきみたろを呼ぶ声がやさしくて、本当に愛おしんでいるのが伝わってきて、胸がいっぱいになった。きみたろも、お姉さんにくっついているときとてもリラックスしているようだった。きみたろはやさしい小鳥、たくさんの愛を受けて、そのちいさなからだを震わせていっぱいに愛を返すかわいい小鳥。

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お姉さんはやさしくて、わたしがきみたろとたくさん遊べるように色々気遣ってくださった。ちいさいけれど確かな重みのある生き物がぴょんと指先や肩に乗ってくれた時、ちょいちょいとくちばしで遊んでくれた時、目の前で水浴びをしてくれた時、本当に嬉しかった。あんまりはしゃぐときみたろを怖がらせてしまうと思って静かに喜んだけれど、成功していたのかはわからない。

一生懸命水浴びをして、一生懸命からだを乾かして、たくさんごはんを食べて、遊んで、時々眠そうに瞬きをして。きみたろは本当に元気でかわいかった。最初の不安が嘘のように、お姉さんときみたろと楽しく遊んだ。お姉さんは素敵な水辺をたくさん知っていてやさしい声でわたしに教えてくれたし、きみたろとのいろんな話をしてくれた。お花も喜んでもらえたようで安心した。わたしはいつもせわしない話し方をしてしまうので、お姉さんの物腰の柔らかさと口調の穏やかさがとてもいいなと思った。風が涼しくて、すべてが穏やかな日だった。

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[水浴び後のふわふわ]

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日付が変わってしまったのでもう昨日のことになるけれど、日曜日は非番だった。ひとつ下の後輩の女の子が仕事がうまくいかずめちゃくちゃ落ち込んでいたのだけれど、上手に励ますことができなくて、帰宅してから情けない気持ちになった。つい先日自分も大きなミスをしていろんな先輩に励ましてもらったばかりなのに、うまく元気づけてあげられなかった。なんとなく出かける気にもなれなかったので、久々にゲームを引っ張り出してきて何も考えず深夜まで遊んでいた。VCは懐かしいゲームに手が出しやすい。

Twitterを見たら海に行っている人が何人かいるようで、とても楽しそうだった。最後に友人と海に行ったのは何年前だろう。

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馬の背を渡る

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17日のこと。朝からピカピカに晴れていてなんだかそれだけでとても嬉しかった。衣替えのあれこれをクリーニング屋さんに預けて、身軽になって海辺に向かう。バスに乗って滝を見に行くか、電車に乗って毛越寺の浄土庭園を見にいくか、猊鼻渓で川下りをするか、以前時間がなくて探検しきれなかった海辺に行くか、前日から悩んでいた。楽しい悩みだと思う。ふと思い立って、Twitterのアンケート機能を使ってみた。朝のんびり起きてアンケートをのぞいてみたら、僅差ながらも海辺に多く票が入っていたので、その日は海辺に行くことにした。行き先はいつも自分ひとりで決めるけれど、気が向いた時にはこういうのも楽しいかもしれない。ありがとうございました。

 

この間この海に来たのは冬と春の間で、よく晴れた日に、待ち合わせの時間潰しに2時間くらい探検した気がする。その時の探検が想像以上に楽しかったので、今度もっとゆっくり探検したいと思っていた。その時見つけた素敵な磯に行ってみたけれど、藻と泥ででろでろで驚いた。この間とまるで様子が違う。ハッとして調べたところ、ちょうど干潮の時間だった。しばらく泥や藻を見つめて、気を取り直して探検を続ける。

f:id:aomidorinomizu:20170520010915j:image[干潮]

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県道の横にちょこちょこと奥まった林に入れる道があったので、見つけるたびに寄り道をした。林の中にはスズメバチがいたり毛虫がいたりしたもののわりあい歩きやすい道で、立ち止まると色々な鳥の囀りが聞こえる。名前がわからない鳥が多い。動画を撮ったので、後で囀りをヒントに調べたいなと思っている。気温は高かったものの、海辺の風と木陰のおかげで、そう暑くはなかった。

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[素敵な林]

 

林を抜けては海、戻ってまた別の道から林を抜けては海、というのを何度か繰り返した。中でも馬の背と呼ばれている天然の桟橋が特に見晴らしが良くて、それから風が気持ち良くて、一気に気に入ってしまった。

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[馬の背]

 

高いところが苦手なのでちょっと悩んだけれど、せっかくだからその馬の背を渡ることにした。ひとりで色々なところを探検していると、通れそうもない道を通ったり、自分の背よりはるかに高い防潮堤によじ登ったり、めちゃくちゃな橋を渡ったり、ほんのちょっとだけ無茶をしたくなる。ほんのちょっとの無茶は結構楽しい。痛い目を見るまでやめられない気がする。

渡っている間中ずっと風が強くて緊張した。ゆっくりと馬の背を渡り、馬で言えば頭のあたり、一番奥まで歩く。他に誰もいなかったので、腰掛けておやつを食べた。水辺でゆっくりおやつを食べるのに最近ハマっている。海面が眩しいくらいにキラキラしていた。

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f:id:aomidorinomizu:20170520005234j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005244j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005329j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005304j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520010354j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005416j:image  

その後もひたすら歩いて、小さな山に登って迷子になりかけたり、ハシゴ伝いに磯に降りたり、藤の匂いのする道で藤を探したりとかなり楽しかった。見上げると首が痛くなるほどの大きな木がたくさんあって、人は全然いなくて、いつも仕事をしているところからそう遠いわけでもないのに、落ち着いて散歩ができるとても良い道だった。

 

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[遠くの鷺]

 

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f:id:aomidorinomizu:20170520005434j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005452j:image[藤の予感]

f:id:aomidorinomizu:20170520005440j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005757j:imagef:id:aomidorinomizu:20170520005815j:image[かわいい新芽]

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夜はそのまま街中で飲み会だった。日差しの中4時間くらい歩いてだいぶくたびれていたので、冷たいビールがとてもおいしかった。一日休みで、飲み会までは何をして過ごしていたか尋ねられたけれど、探検のことは話さなかった。弾けるような新緑の林や馬の背から見た美しい海を、誰かに教えたい気持ちとひとりじめにしたい気持ちが半々。Twitterに載せている時点でそれは内緒ではないのだけれどこ。

 

それから、日付が変わってしまったからもう昨日?18日のこと。寝ている間、とにかくいい夢を見ていた気がする。お酒を飲んで寝たからかもしれない。最近はなんとなく悪夢が多かったので嬉しかった。せっかくだから藤を見に行こうと思っていたのだけれど、結局昼まで部屋でゴロゴロしていた。ビール園に始まり、昼過ぎから夜までずっとお酒を飲んでいた。飲み始めた時間が早かったので、日付が変わる前には帰宅できた。お酒を飲んでいる時はそうでもないのだけれど、自宅に帰ってひとりになると、途端にいろんなことを考え出してしまう。飲み会で聞いたいろんな人の言葉や気持ちを丸呑みしてしまって消化しきれないのだと思う。Twitterに思ったことをぽつぽつと書いては、恥ずかしくなってすぐに消す。この日記はちょっと恥ずかしくても消さないようにしようと思う。さっき誤操作でここまで書いた記事をまるっと消しそうになってひやっとした。酔っ払いながら日記を書くと危ない。

 

来月か再来月少しやってみたいことがあって、いつものようにひとりふらっと行くか、それとも人を誘うか、少し悩んでいる。10回中1.2回くらい、誰かと水辺に行きたくなる。本当はもう少し頻繁に思うけれど、1.2回くらいがちょうどいいような気がしている。

 

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藁をも掴む


旅行に行ったり、実家に帰ったり浜辺で犬と遊んだりと色々あったけれど日記を書きそびれていた。思ったことをあれもこれもなにもかも書こうとするからいけないのかもしれない。とりあえずちょこちょこと書く癖をつけたい。

最近のこと。Twitterで話したことばかりかもしれない。

 

旅行に行った。しだれ桜の遊歩道と湖と川。
水力発電所を眺めるのがとても楽しかった。
湖の主はくちょう丸にいつか乗ってみたい。
知らない町の町民バスに乗って海に行った。
浜辺で白くてふわふわの可愛い犬と遊んだ。
ほや祭りに行った。ほや汁がおいしかった。
春になっていつもの水路の水が増えてきた。
朝晩冷え込むので実家の子猫が寄ってくる。
しろかきされた水田が朝夕光るのが綺麗だ。
海にヨットがたくさん浮かぶのGWっぽい。
山にも町にも藤が目立つようになってきた。
おばあちゃんにちまきを貰って嬉しかった。
仕事で大きいポカをしてかなり落ち込んだ。
海辺に行ったけれど土砂降りに見舞われた。
昔みた灯台のある岬に晴れた日に行きたい。

 

 

ここ数日仕事で色々あって、仕事以外でも色々あって、足を攣って溺れているような、藁にでもすがりたいような気持ちだった。職場の布団でこの日記を書きつつ、以前に撮った水辺や実家の猫の写真を見ている。晴れた日に美しい水辺を見ておいしいものを食べたらきっと気持ちが軽くなるだろう。なんとなくだけれど、水辺に赴くことはひとつの祈りだと思っている。藤の下を歩きたい。ひっそりと滝を見に行きたい。灯台のある岬から海を見下ろしたい。こんな日記もあとで読み返して笑い飛ばせるようになったらいい。

 

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[藁といえば稲 稲といえば田んぼ]

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山に来てください

f:id:aomidorinomizu:20170423183845j:image[お寺に置いてある]

 

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ここから動画

 

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春の嵐

春の嵐とここ数日のことです。

 

昨日の昼から今朝にかけて、ずっと強い風が吹いていた。春の嵐。桜色や藤色の、とにかくふわっとした綺麗な色の花びらが舞って視界を覆い尽くされるような響きだけれど、イメージの可愛らしさに反して、警報が出るほどの暴風だった。電車は軒並み止まっていたし、道ですれ違う人も駅で待ちぼうけを食らっている人も、だいたいみんな途方に暮れたような顔をしていたと思う。ここ数日の天気はといえば、快晴大雨快晴そして最後に嵐とあまりにも目まぐるしい変わりようだった。あんなに待ち遠しく思っていた桜は、いつの間にか満開になっていて、そしてあっという間に暴風に吹き飛ばされてどこかにいってしまった。
子どもの頃から、嵐の夜に雨粒がバチバチ窓を叩くのとか風が窓枠をガタガタ揺らすのとか、そういう音を聴くたびになにか大きな怪物が通り過ぎて行くような様を想像していた。のしのしとゆっくり通り過ぎていく大きな怪物。見た目は怖くなくて、静かにじっとしていればいつかは通り過ぎる大きなもの。そういえばここ数日喉風邪を引いていたのだけれど、嵐が去るのと同時くらいに治っていた。嬉しい。

 

遡ってもう少し前のこと。近所に住む職場の人から水仙を貰った。嬉しかったので部屋に飾ったものの、芳香が強すぎてうっかり寝付けなくなったので、渋々ながら玄関に移した。それから、非番のよく晴れた日に桜の美しい川辺を歩いた。前回の反省から、探検するのであれば食べ物はちゃんと持ち歩くべきと思い、駅ナカでおいしそうなイチゴのサンドイッチやラムレーズンのチーズなどを買ってリュックに詰め込んだ。南の方に向かう電車は、金曜日の昼間だけれどそこそこ混み合っていた。桜はまだ満開ではないものの、好天にみんな浮き足立っているようだった。電車が駅に着くと、車内にいた半分以上の人が降りる。特段急ぐわけでもないので、ホームのベンチで人の波が引くのを待ってから改札を出た。駅では町の人たちがピンクの法被を着てパンフレットを配っていたので2、3種類を受け取った。
駅前から川沿いに向かう途中住宅地を通り抜けたのだけれども、なぜか途中で大量のミツバチが飛び交う道があってかなりびっくりした。養蜂場の近くでもないと思うのだけれど、とにかくものすごい数で、ミツバチだからこちらから刺激さえしなければ大丈夫とは思いつつ少し怖気付く。アブとハチについて大変詳しい2番目の兄に電話をしようか迷ったけれど、平日の昼間だったので諦めた。地域住民らしいおじいさんおばあさんは平気な顔をしてミツバチロードを自転車で突っ切って行くのでわたしもそれに続いた。千と千尋の神隠しで、千尋が息を止めながら橋を渡るシーンがあったと思うけれど、あれに近かったと思う。無事通り抜けると、川沿いの道にに出る。桜の回廊はかなり人が多かったので、川のすぐそばの細い道をを歩いた。以前歩いた時はこんなに川に近づかなかったので新鮮だった。川沿いには農園があり、ネギや菜の花がたくさん植わっていた。

今この日記を書いていて思い出したけれど、祖父が存命だった頃、祖父や兄たちと一緒に実家の周りの土手や畑から菜の花を集めてきて、ゆがいておひたしにして食べるのがとても好きだった。ある年祖父は家の近くの大きな畑一面に菜の花の種を蒔いていた。その畑を見るたび、あまりにもたくさんなのでさすがにわたしも食べきれないのではと勝手に心配していたのだけれど、その菜の花は黄色い花を咲かせ枯れるまで摘まれることはなかった。あの一面の菜の花畑は美しかった。たしかミツバチがものすごかったけれど、本当に美しかった。結局その一面の菜の花はしばらく経ってから、大量の菜種油になって帰ってきた。祖父は目論見が成功したためか、一斗缶の山を見つめかなり満足そうな顔をしていた。あの年の天ぷらは、何を食べてもとてもおいしかった気がする。今住んでいる街で菜の花を買おうと思うと、値段を見てびっくりして手を引っ込めてしまうことがある。お腹いっぱい菜の花が食べたい。タラノメの天ぷらが食べたい。

 

一旦川沿いから離れ、つい何年か前に出来たばかりの大きな橋を渡って山に登る。見晴らしの良い山で、足元の桜と、山の上の観音様が見える。何種類かの水仙が植えられていて、見たことがないようなものもいくつかあったと思う。山の上から桜を眺めたあと、また川沿いの道に戻った。途中消波ブロックをたくさん見つけた。川に半分沈む三角のそれはなんだか遺跡めいた不思議さもあり、とても気に入った。ひたすら南に向かって歩いて行くと、北側よりもだいぶ、満開に近い木が増えてくる。前々から見たいと思っていた堰にたどり着いて、かなり嬉しくなってその近くでサンドイッチを食べながら川を眺めていた。晴れた風の弱い日だと水面が鏡のようになり山と桜並木が映り込んで大変良いと聞いていたけれど、その日は風があったので映り込みは少なかった。また来年見られたらいいな。去年は満開の時期に南から北へ桜の回廊を歩いた。今年は満開の少し前に北から南へ川沿いを歩いた。来年はどうしようかな。堰の手前まで下ってきた屋形船に手を振りながら歩く。最初に降りた駅の南にある駅についた。非番で歩いたので少し疲れていて、帰りは眠って帰った。

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[△]

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レンギョウも燃えるような咲き方をするのでとても良い]

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翌日は休みだったのだけれど、4時半頃に目が覚めた。最近この時間に起きることが多い気がする。まだ暗かったので二度寝しようと思ったけれど、近くのお寺の桜を今年はまだ見ていなかったことを思い出したので、外が少し明るくなるまでぼうっとTwitterをみたり支度をしたりしていた。少し明るくなってきたところで、家のすぐそばの寺まで歩く。明け方のまだ薄暗い中で見る桜はぼんやりと白く、とても綺麗だった。犬の散歩をしている人や走っている人が少しいるくらいで、境内はひっそりとしていた。寺の隣の公園のベンチで、猫たちのデートを見ながら、持って来ていた朝ごはんを食べた。6時過ぎには近所の人たちがぽつぽつと桜を見に集まってくるのでかるく挨拶をする。家に帰ってひと眠りした。うっかり寝すぎて出がけに焦る。新幹線に乗り、3つ先の駅で合流した友人の運転で地元の山に行った。そうだろうなとは思っていたけれど案の定桜は咲いていなかったので、近くの小さな滝を見た。地元は周りよりも標高が高い分少し寒くて、桜の時期も遅い。途中雨が降ってきたので慌てて近場の四阿に逃げ込む。四阿大好き。いつもありがとう。こうなるなら先に食べ物を買ってきたら良かったねえお腹空いたねえと笑いながら雨雲が去るのを待った。雨がだいぶ止んできたので、モクレンペンペングサオオイヌノフグリレンギョウタンポポヒメオドリコソウ、レンゲ、スミレ、スイセン、ツバキ、この白いのもツバキ、と土手や林のいろいろな花を見ながら小さな山を登った。桜が咲いていなくてもお花見は楽しい。山頂は風がものすごかったので、早めに引き上げた。それからふもとの屋台で大好きな団子を食べた。地元のお団子は串がなく、パックに小さな団子がぎゅうぎゅうに詰まっていて、その上にあんこやみたらしがのっている。区画で割って食べるのが楽しい。あんこのお団子と分厚い三角の油揚げに味噌を塗って焼いたものを友人と分け合って食べた。

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また別の非番の日、職場の花見に行った。連日の風で大方散ったかと思いきや、ソメイヨシノより遅れて咲いた枝垂れ桜が満開だったので嬉しかった。みんなでピザを買いに行ったり屋台の牛タンを買いに行ったりお団子を買いに行ったりして、とても楽しかった。遊びに来ていた職場の先輩のお子さんがとてもかわいかった。5歳の男の子と2歳の女の子と手を繋いで歩いて、仲良く噴水を見てにこにこした。小さな子どもと大きな噴水。お兄ちゃんの方に、どうして公園には噴水があるの?と尋ねられて「水がばーって出るとかっこいい」「あと暑い時に近寄ると涼しい」「とにかくみんな結構水が好きなんだと思います」みたいな、かなり適当なことを言ってしまった。滑り台や迷路で思いっきり遊んだ子どもたちが眠くなって帰ったあと、わたしもお酒を飲んだ。風が強くてどの食べ物も、それから私たちも桜まみれになってたくさん笑った。

 

あとそれから、嵐の前の大雨の日、23時過ぎにぼんやりと職場の近くを歩いていたら砂利道におじいさんが倒れていてかなりびっくりした。慌てて駆け寄ると、足が悪く、転んで立ち上がれなくなってしまったようだったので、肩を貸した。力が入っていない人の身体はとても重い。介護や看護の心得があればもう少し違ったのかもしれないけれど、そのどちらも持ち合わせていなかった。しばらくうまくいかなかったので、そうだ職場の人に手伝って貰おうと電話をしたけれど時間も遅かったので運悪く誰も捕まらなかった。なんとか立ち上がった頃にはおじいさんもわたしもずぶ濡れだった。途中手伝いに来てくれた職場の先輩と合流して、おじいさんをなんとか家まで送り届けた。「ずっと誰かが来るのを待ってたんだ 助けて助けてって言ってたんだ」とおじいさんが繰り返し言うので、なんだかわたしまで泣いてしまいそうだった。お風呂に入ってしっかりあったまってから職場の仮眠室で寝たけれど、風邪が悪化して次の日はゾンビの様相で仕事をしていた。とにかくたくさん物を食べなさいといろいろな人に食べ物やクッキーやオロナミンCをもらった。とにかくたくさんものを食べたくさん水分を取った。

 

今日、昼頃に仕事が終わったので、先輩とご飯を食べ、このあとに用事のある先輩と別れひとり道草を食った。電車に乗って、行ったことのない大きな公園に向かった。駅を出てすぐ、カフェ併設の小さなパン屋さんを見つけたのでミルクパンと、あと名前を忘れたけれどオレンジピールの入ったパンを買った。オレンジピール大好き。別のスーパーで牛乳(大好き)を仕入れつつ公園に行くと、芝生が広がっていてとても綺麗なとこでかなりワクワクした。花壇に遊具に小さなトラック、ベンチに川に小さな山といろんなものが詰まっていて、散歩をして回るだけでもとても楽しかった。凧を揚げる人、犬の散歩をする人、犬犬犬、子ども子ども子ども、キャッチボールをする人、釣りをする人、走る人、ベンチで本を読む人などがいて程よい空き具合と距離感だった。

[動画の貼り方がわからないのでツイートごと貼ります このピカピカはかわいい]

この辺りに住んでいる先輩から公園の奥の方に川があると聞いていたので、公園を突っ切って川に向かう。地図を見て気づいたけれど、わたしがよく見る川の上流にあたるらしい。ゴロゴロ石が転がる河原で大きめの石をいくつか固めて腰掛けておやつのパンを食べた。あたりに焚き火のあとがいくつかあった。久しぶりに河原で芋煮会をしたくなっる。歩ける範囲は狭かったけれど、良い形の石を探したり、水切りをしたりして楽しかった。途中つまづいて靴を壊した。最近公園探索がかなり楽しいので徒歩電車バスで行ける範囲の公園を少し開拓したい。

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[おにぎりっぽい石をあつめる]

 

 

時系列がとてもごちゃごちゃですが最近のことはこれでおしまいです。

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