呼び水

日記です

菜の花サンドたまごサンド


水辺でもなんでもないただの日記です。ひとの日記を読んだら書きたくなっちゃった。長い文章書き慣れていないのがバレバレかと思います。まあいっか。

 

4時半ごろ、喉が渇いて起きた。昨晩うっかりエアコンをつけたまま寝てしまったので乾燥して目が変な感じがする。目薬をさしてつめたい水を飲んだら生き返った心地がした。部屋の湿度をあげようと思い、鍋でお湯を沸かしてしばらくそのままにしておいた。台所の椅子に腰掛けてぐらぐらと煮立つお湯を見ていると落ち着く。ついでにそのお湯で玄米茶を煎れる。熱くてぜんぜん飲めない。お茶を諦め、燃えるごみと資源ごみを捨てることにする。こないだ割った食器も。外に出てみると空気がひんやりと澄んでいて嬉しい。ごみ出しのためにアパートの階段を上り下りしていたらお茶がちょうどいい具合にさめた。

 

昨日の朝、早起きして暇だったからエビチリを作った。大好物なんですエビチリ。半分はお弁当に持っていったので、のこりの半分を朝ごはんにつまむ。豆板醤を入れすぎたせいでちょっと辛い。でもおいしい。エビチリを食べ終わったあたりで、一緒に水切りヨーグルトをこさえていたことを思い出した。大きめの味噌漉しにキッチンペーパーを張ってマグカップにのっけて冷蔵庫に入れたやつ。丸一日置いたのでかため。適当な器に入れてはちみつと黒胡椒をかける。ピンクペッパーも見つけたのですこしかける。この頃ピンクペッパーがかなり好きで、とりあえずいろんなものにかけてみている。ピンクペッパーが合法で良かった。それにしても豆板醤に胡椒にヨーグルトにはちみつってのどに優しくしたいんだか厳しくしたいんだかよくわからない組み合わせだな。おいしかった。半分残っていたヨーグルトをまた味噌漉しにセットした。味噌漉しや茶こしを極小のザルとして使いがち。便利だから。


ちいさめのボウルに水を張って、おととい閉店間際のスーパーで手に入れた菜の花に水を吸わせる。ぎゅうぎゅうに束ねられ少ししおれていた菜の花が元気いっぱいに葉を広げるさまなかわいいなと思う。青菜の類を食べるときいつもこうして水を吸わせるけれど、菜の花たちが一番かわいい。たくさん水を吸って元気になっておくれ。今日中に食べちゃうんだけどね。


実家にいたころ、春は毎日土手の菜の花をつんで帰り、母や祖母におひたしにしてもらっていた。ごま和えやくるみ和えも大好き。山には無限に菜花が生えている。祖父が菜種油を採るために畑いっぱいに菜花を植えたことがあって、とてもとても綺麗だった。今年の春もどこかで菜の花畑を見られるといい。

 

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昨晩と今朝の洗い物をまとめてやっつける。洗い物やキッチンの掃除をするときYouTubeAmazonプライムの動画を流しながらやるのが好きだ。余力があったので床掃除もした。

二度寝をしようかどうか迷う。仕事の連絡が来ていたので返信を考える。さすがにまだ早い時間だし6時以降に返事をしようと保留。サンドイッチを作ろうと思ったのでバターを冷蔵庫から出して二度寝した。


起きた。灯油販売とごみ収集の車の音がする。洗濯機を回して、仕事の連絡を返す。

TwitterのDMで女の子から海の写真が届く。時々なんだけど、旅先の水辺とか、お気に入りの水辺とかの写真を送ってくださるひとがいて嬉しい。DMをくれる女の子たち、みんな親切で礼儀正しくてキュートだ。ありがたいな。お返事が遅くてごめんなさい。ありがとう。


すっかり冷たくなった玄米茶を飲みながらTwitterを眺めている。TLの流れがゆるやかだなと思ったけど、そういえば平日の午前中だった。友人たちと5月の旅行の予定を立てる。たのしみすぎてひとりで踊ったり歌ったりしている。まだ見ぬ遠くの街。素敵な水辺の街。とても好きな友人。これから仲良くなりたい友人の友人。早く5月にならないかな。


お昼近く。昨日の帰りに買ってきたパンでサンドイッチをこさえる。サンドイッチのこと、まだよくわかってないんだけど、つくるのも食べるのも楽しい。3月はサンドイッチ強化月間と決めていて、いろいろ試している。レパートリーは少ない。

 

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菜の花と新玉ねぎのサンドイッチとふわふわのたまごのサンドイッチ。まもなく花開きそうな蕾をひとつ摘んで、お気に入りの小さいコップに飾った。きれいに咲いてくれますように。いびつなサンドイッチは結構おいしかった。もらいもののコーヒーを淹れて飲む。わたしはコーヒーを淹れるのがあんまり上手じゃないのだけれど、今日はちゃんとおいしかった。嬉しい。花粉症気味なのに洗濯物をベランダに干してしまった。うっかり。タオルがあっという間に乾いて嬉しかった。ふわふわのタオルにはさまれてサンドイッチになりたい。普段、休みの日は寝てばかりいるかふらふら散歩して帰ってこないかの二極なのだけれど、今日は珍しく家事が捗る。

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14時くらい。天気が良かったので散歩に出る。ぐるぐる回り道をして、通ったことのない道を通って、一時間くらいふらふらしてからなじみのスーパー二軒を回った。鶏レバーが200gで104円。気に入っているお麩や気になっていた牛乳を買う。その他細々としたもの。でっかい春キャベツが出ていてかなり気になったけれど今回は見送る。春キャベツ、あさりと一緒に蒸したらおいしいだろうな……。シャンプーと洗濯洗剤それからキッチンペーパーも切れそうだったなと思ってドラッグストアに寄ったら結構な大荷物になってしまった。Amazonで買えば良いんだけど、わたしは宅配便の受け取りがあまり得意じゃない。

 

帰宅。きゅうりをかじりながら鶏レバーのクリームソテーをつくる。おいしかったんだけど、レバーをちいさく切りすぎたせいか泥みたいな見た目になってしまった。おいしい泥。ながぐつについてる田んぼの泥。なんだこれ。今日ちょっと乳製品をとりすぎた気もする。まあいっか。要領が悪すぎて洗い物がたいへんなことになってしまった。気合いを入れてやっつけた。えらい。


18時前。まだ外が明るい。ずいぶん日が長くなったなあと思いながらお風呂に入る。明るいうちにお風呂に入るのが好きだ。実家のお風呂には窓があったけれど、この家のお風呂には窓どころか換気扇すらない。つぎ引っ越すときは窓のあるお風呂のついた物件がいい。そして朝風呂昼風呂する。


お風呂に入る前に八朔を剥いて冷蔵庫で冷やしておいたので、あがってすぐ、髪も乾かさず、台所でつまむ。6つで298円の八朔、ほんとうにおいしかったな。とうとう食べ切ってしまった。悲しい。時期が終わってお店から消える前にまた買ってこよう。八朔のことしか考えられなくなってきた。さっき食べたのに。

お風呂上がりや深夜早朝に台所で食べるくだもののおいしさは特別だな。生まれ変わってもくだものがおいしいところで生きたい。

Twitterを見るといろんな人が空がきれいと話している。残念ながらわたしの家の周りは暗くなっていた。カーテンを開けておいたらよかったな。

 

 毎年夏秋に野球系の仕事が入ってくるんだけど、野球のルールがいまいちわからないので勉強しようと思って実況パワフルプロ野球6を手に入れた。ニンテンドー64のソフトです。なんか違う気がするけど楽しいからいっか。サクセス?をやってみたんだけど、育成の流れがよくわからなかったのでとりあえず練習モードで打ったり投げたり捕ったりしています。パワプロは一時間半くらいやった。なんとなくパソコンを開いて写真を見返してみた。青森や長崎に行ったときの写真を見ていると、旅に出たくて出たくてたまらなくなってくる。穏やかな海、美しい水。早く旅に出たい。

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あしたは早起きして始発に乗って、ちょっと遠くの友だちの家に遊びに行く。楽しみだな。昼寝をしたのであまり眠くない。日記を書き終わったのでもうすこしだけ夜更かしします。じゃあね。

雪 川 温泉

f:id:aomidorinomizu:20180110233625j:image朝5時ごろ、職場のベッドで目がさめた。暖房をつけたまま寝てしまったので目がひどく乾燥している。半分寝ぼけながら前の晩にもらった明太子のおにぎりを食べ身支度をする。6時くらいから仕事をはじめた。日が出る前はやっぱり空気が冷たい。仕事中ふと窓の外を見ると川が金色に輝いていて美しかった。土手や田んぼにうっすらと雪が積もっている。少し日が照ればすぐに溶けてしまうくらいうっすら。そういえば年が明けてから、あれだけたくさん川にいたガンたちを見かけていない。今はどこの水辺にいるのだろう。ガンと同じくらいにやってきた白鳥たちは広い田んぼの真ん中に座り込んでいた。雪よりも白い。冬でも目立つ大きい鳥。


眠気に抗うために、今日は仕事が終わったらどこに散歩に行こうかなと頭の端で考える。明日も仕事だからそう遠くには行けないけれど、知らない街をぼんやり歩きたい。どこかに散歩に行きたいなと思う時はだいたいみっつよっつある候補の中から、天気と気分とあと電車やバスの乗り継ぎを考えたり考えなかったりして飛び出す。

特にトラブルもなく仕事が終わったので、大きい駅でおやつを仕入れて電車に乗る。ふくらはぎの後ろがヒーターであたためられて、あっという間に眠くなる。コートを膝にかけるとこたつのようにぬくくていい。膝の上のリュックを抱きしめ終点まで眠る。終点からは別の列車に乗り換える。車体に雪をくっつけ白い煙をもうもうとあげながら走るディーゼル車に乗ると、雪国に来た気持ちになる。なんとなく。乗る前までは終点まで眠ろうかと思っていたけれど、気が変わって、その少し手前で降りてみることにした。到着時間を調べて、その少し前にアラームを設定し再び眠る。結局アラームが鳴る前に目が覚めた。目が覚めると雪景色だった。


小さな駅で降りて川沿いの道を歩く。この辺りは、思っていたほどの雪はない。ただ溶けてシャーベット状になった雪が靴の中に入り込んできてとても冷たかった。こんなことなら職場に長靴を置いておくんだった。しもやけにならないといいなと思う。子どもの頃はしょっちゅうしもやけをこさえてべそをかいていた。

川辺は人はあまりいなくて、ただ熟れきった柿をつつく鳥たちがギューイギューイと鳴くので賑やかだった。こんなに寒かったらあの柿はアイスみたくなってるんじゃなかろうか。足の冷えは諦めてずんずん歩く。のぞいてみようと思った店は軒並み定休日だとか臨時休業だったので、とにかく川を見ていた。なんとなくお堀っぽいなあと思って調べてみたら、あながち外れでもないようだった。かつてのお城のお堀でありつつ、今現在は農業用の水路でもあるらしい。

 

城址の公園まで登っていく気力はなかったけれど次の電車までまだまだ時間があったので、由緒ある庭園をのぞく。溶けかけの雪がぼさぼさ頭上から落ちてくるのでマフラーを広げてほっかむりのようにして歩く。庭園の池はほとんど凍りついている。雪かきをしているおじさんがいたのだけれど、かなり勢いよく、あつめた雪を池の端に放るので笑ってしまった。庭園にはいろんな樹木が植わっていたのであたたかい時期にまた来たい。


足の痛さがどうしようもなくなってきたなで、さっき降りた駅のひとつ先の駅まで歩いて待合室にこもる。出かけに買ってきた燻製たまごふたっつとあま酒。昼食なんだかおやつなんだかよくわからないけれど、あたたかい場所でお腹に物を入れると気持ちが落ち着く。手持ち無沙汰なので市で作っているパンフレットをめくる。マガンのゆるキャラがかわいらしい。パタ崎さん。県北にはいいゆるキャラがたくさんいるな、ねじりほんにょとかパタ崎さんとか。絶妙だ。

 

そのうちまた列車がやってきたので乗り込んで、ロングシートの中でもヒーターの吹き出し口の近い席に座る。足が凍りついたように冷たい。温泉のことしか考えられなくなってきた。
15分かそこらで温泉街の最寄駅に着く。この間きたのは夏前だったかな。たしか木苺がなる季節だったと思う。その時は沼をみてボートを漕いで温泉に入った。季節が変わって雪を被った山は青白く美しかったのでしばらくぼんやりと眺めていた。坂道を歩いて山がきれいに見える場所を探したけれど何より足を温めないとと思い出し公衆浴場に向かう。どうにかこうにかたどり着いた温泉でしっかり温まったので、併設の休憩スペースでひと休みする。冷えから解放され安心したのか一気に眠くなってくる。畳に転がりコートを被ってひと眠りする。気づけば30分ほど昼寝をしていた。
外に出て少しした頃雪が降りだした。傘が必要なほどではないけれどマフラーを念入りに巻くことにする。土産物屋さんをのぞきながら温泉街を歩く。あらゆる場所にこけしをモチーフとしたものがあって楽しい。お気に入りはこけし公衆電話。でっかい。そういえば実家の蔵にはたくさんのこけしが眠っていたけれど、あれはどこのこけしなんだろう。鳴子?土湯?今度見てみよう。

お餅屋さんのふかふかの栗団子を食べたらしょっぱいものが食べたくなったので、ちいさな食堂で山菜きのこうどんも食べた。うどんやもちやだんごの類はどこに行ってもつい食べてしまう。ストーブの天板からはみ出すようなでっかいやかんがあって、ちょっと欲しいなと思った。最後にもう一箇所、以前に立ち寄って気に入っていた公衆浴場で身体をぽかぽかにして帰りの電車に乗る。


帰りの電車もあっという間だった。電車やバスでの移動は時間やルートや乗り継ぎの制限があるけれど、ぼんやりしていても遠くまで行けるし疲れ切って眠ってしまってもちゃんと帰ることができるからありがたいなと思う。
眠って、乗り継いで、また眠ってとしているうちに大きな駅まで帰ってきた。駅前の大きな本屋さんに用事があったのを思い出して寄ってみたけれど、目当ての本は在庫がなく残念だった。そういえばと思ってもう一冊、以前から読んでみたいと思っていた本を買って帰る。まだ少ししか読んでいないのだけれど、そのロシアの旅行記を読んでいたら日記が書きたくなって、今こうして日記を書いている。そういえばパタ崎さんはシベリア出身らしい。f:id:aomidorinomizu:20180110233600j:image

沼と白鳥

今日のピクニックのこと。

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昨日、夜寝る前にずっと渓流のことを調べていたのだけれど、気づいたらそのまま床で毛布をかぶって寝ていた。ここのところ旅行とか出張とかが続いていて、それでとうとう体力が尽きたっぽい。だいたいいつも4〜6時くらいの間には起きるのだけれど、今朝は10時過ぎにやっと起きた。充電切れの寝方だ。おとといは出張で、ずっと慣れない踊りを踊っていた。その筋肉痛がまだ抜けきらない。これがダルさの原因かもしれない。


そのまま夕方まで寝続けるつもりだったけれど、カーテンの隙間から外をのぞいてみたらとてもいい天気だったので気合を入れて毛布から這い出る。ここで這い出ることができるかどうかで1日が決まる。秋冬は勝率が低い。洗濯機をがらがら回している間に、少し前に福島で買った大きな梨を剥いて丸かじりする。1.4キロもある大きな梨で、名前はかおり。甘くておいしかったのだけれど、真ん中のあたりがちょっと腐っていて焦った。虫食いもしれない。とにかくちょっと危険な感じだった。腐ったところはギリギリかじらなかったけれど、お腹を壊しやしないかと一日中ヒヤヒヤしていた。

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 胃に物を入れてもまだ少し眠いので、部屋の掃除もそこそこにソファーに転がる。洗濯が終わるまでの間、コーヒーを飲みながら渓流釣りの動画を見ていた。渓流釣りのことはちっともわからないのだけれど、水の音や熊鈴の音が心地よいし、水中の魚や堰が映っているものもあって、ぼんやり流し見るのにとてもいい。人があまり喋らない、静かな動画を選んでよく見る。

相変わらず、自分でいれたコーヒーはあんまりおいしくない。家を留守にすることが多いとなお下手になる気がする。練習しよう。おいしいコーヒーが飲みたい。

 よく晴れた日に洗濯物を干しつつ窓を開けて換気をすること、普段使わない部屋(カーテンすらかかっていない アイロン台しか置いていない四畳半)で静かにアイロンがけをすることがとても好きだ。水辺に出向くのと同じくらい気に入っていると思う。秋のひんやりした風を浴びつつ家事をしたらなんとなく眠気が落ち着いてきたので、シャワーを浴びて散歩に出ることにした。大きい梨でそれなりにお腹がいっぱいだったのでお昼ご飯については保留。本当は早起きして奥入瀬渓流錦秋湖に行きたかったけれど、寝坊をしてしまったし、夜は夜で職場に寄る用事があったので今回は近場にした。出がけにのぞいた家のすぐそばの水路は春夏に比べると水かさが減っていたけれど、流れが穏やかな分よく光を反射してぴかぴかと美しかった。この水路の近くでは3匹のねこを見かけることが多い。わたしは水路パトロールねこと呼んでいる。水路パトロールねこ、最近会ってないな。元気だといいな。

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乗換駅でおやつを仕入れて、少し混んでいる電車に揺られる。海に行くか沼に行くかギリギリまで悩んだけれど、前々から行ってみたかった沼と公園を目指すことにする。紅葉が見られればいいなと思ってそうした。沼の最寄り駅を出て歩き出したのが15時半過ぎだったから、いつ日が暮れるかとちょっとドキドキしながら歩く。暗くなる前に水辺につきたいところだけれど、秋は日が落ちるのが早いしわたしはだいたいいつも迷子になったり寄り道をしたりするのでなかなか計画通りには動けない。

 
グーグルマップを見ながら歩いたのにどこかで脇道にそれてしまったらしく、フェンスを挟んだ、公園の外側の道に出てしまった。人目もあるからフェンスをよじ登るわけにもいかず、ちょっと困った。

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フェンスの向こうの楽しそうな人や美しい芝を眺めながらしばらく道なりに歩いていると目指していた沼に突き当たって、そこからようやく公園側に入れた。だいたい30分くらい歩いたかな。日はまだ落ちていない。よかった。 

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紅葉にはまだ少し早かったかもしれない。それでも夕日で照らされた山とぴかぴか光る沼はとてもきれいだった。風も穏やかだったので水面がつるつるしている。水際からすこし離れたところに座り込んで、膝の上におやつを広げる。クリームボックス・カフェオレボックス・飲むヨーグルト。甘いものばっかりだ。クリームボックス、甘くてひんやりしていておいしい。大好き。バス釣りをしている人が遠くにいるくらいで、沼の周りはとても静かだった。ぼんやりしていると遠くにいた白鳥が寄ってくる。お腹が空いているのかな。手持ちのパンを食べきってしまったあとだったのであげられるものがなくて申し訳なく思った。いろんな水辺に行くたびに、居残り白鳥を見つけている気がする。冬になったらたくさんの白鳥が飛来するのだろうか。もう少し寒くなったら白鳥を見にまた来ようかな。

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帰り際は閉園間際の公園の中を通り抜けた。夕日に照らされながらサッカーの練習をしている人や犬の散歩をしている人が沢山いて賑やかだった。夕日に向かって歩くとかなり眩しい。秋の、少し寒い夕方は本当に美しいと思う。

とても楽しかったけれど、あっという間にあたりが暗くなってしまってすこし寂しかった。図書館に寄って職場へ向かった。

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それから、台風が来る少し前に、非番で女川に散歩に行った。前に女川に行ったのはたしか1年くらい前だと思う。ガラガラの電車に揺られている間、りんごをぴかぴかに磨いていた。昔はよく、兄と一緒に縁側でりんごを磨いていた。秋映という名前のきれいなりんご。いい名前だな、秋に映える。乾いた布でこするとすぐにツヤが出てくる。ぴかぴかのりんごは日の光をあてるとさらにぴかぴかに輝く。誇らしげにも見える。かわいい。

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石巻から女川に行く時横目に見える万石浦がとえも好きだ。晴れた日はきらきら光る穏やかな内海。窓側の席に座って、曇りの日の薄暗い景色をを眺める。去年は夕方に万石浦の周りを歩いて迷子になった。また行きたいけれど、今度は暗くなる前に歩き出した方がいいだろうな。

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女川の駅のあたりはまだ工事をしているところが多くて、なかなか海には近づけない。工事が終わったら、どんな街になるのかな。どんな港になるのかな。駅前は新しくきれいなお店が並んでいて、土日は特に観光客で活気付いている。前に来た時はたしか海鮮丼を食べた。女川丼のポスターはどれも良いので気になったら見て欲しい。今回は雨風で身体が冷えきっていたのでコーヒー屋さんに立ち寄った。気仙沼のコーヒー屋さんの分店だったと思う。コーヒー屋さんを出て、駅とくっついている温泉施設に向かう。女川温泉ゆぽっぽ。静かでこざっぱりとしていて、平日だと地元の人が多い気がする。広いお風呂でゆっくり身体をあたためて、休憩室でさっき磨いたりんごをかじって、帰りの電車はずっと寝ていた。
石巻牡鹿半島のあたりも、時間をかけて歩きたいな。

 

久しぶりの日記でした。おしまい。

6月のこと

沼と洞窟と滝とあやめと海岸と実家の猫と牛乳色の霧のこと。書きかけの日記がいくつかあったのでまとめます。とても長い。

 

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6月の下旬に探検に出た。前々から楽しみにしていて、張り切って朝5時に起きたのに忘れ物をして家に戻り、その上乗る電車を間違えて思いっきり待ち合わせに遅刻した。自分のどうしようもなさに落ち込む。今回の探検先は少し遠くの洞窟と滝だった。洞窟は小さな山にあって、小川に沿って坂道を登っていく。入洞の料金を払って、町営のプールのそれのような更衣室に入り、ロッカーに荷物を預けた。ずぶ濡れになっても大丈夫な格好と動きやすいサンダルに着替える。手荷物はジップロックに入れたiPhoneとクリップライトだけ。少し悩んだけれど、洞窟の中というのは年間を通して気温も水温もほとんど変わらないと聞いたので上着を羽織る。一歩足を踏み入れると洞窟の中は外とは打って変わってひんやりとしている。空気が湿っているけれど不快ではなくて、でもちょっとだけ不安になる。途中までは水の気配もそうなくて、岩場をひょいひょい進むことができる。洞窟の奥の方に進むと、備え付けのライトがなくなるので自分の手持ちの灯りで進むことになる。流れる水に足を浸すと、痺れるくらいに冷たい。入洞前の説明によると10〜15分くらいすると足の感覚がなくなってきて痛くなくなるから大丈夫!とのことだったけれど、本当に大丈夫になるのか不安になるくらいビリビリした。


小さな灯りを頼りに、ひと1人がやっと通れるような狭い道を進んでいく。途中カニ歩きで岩と岩の間をくぐり抜けるポイント(足から入ると嵌って抜けられなくなるから必ず頭から入ってと言われていた)や、四つん這いになって手足を水に浸して天井の低いところを抜けるポイントなどがあった。この四つん這いの場所でずぶ濡れになったのだけれど、オオサンショウウオになった気持ちでざぶざぶ歩くのがとても楽しかった。終始前の人のカンテラの灯りがゆらゆら揺れていて、ゼルダの伝説っぽくてワクワクした。前の人は映画のエイリアンみたいだと言う。エイリアン、見たことがないから今度見てみようかな。


いつの間にか、足のビリビリはおさまっていた。洞窟の中には小さな滝や不思議な岩(ピグモンみたいな質感のものや、よくみると白くキラキラ光っているもの)がたくさんあってとても楽しい。この洞窟を最初に見つけた人はもっとドキドキしただろうな。一般に解放されているのは洞窟の入り口のわずかな部分で、その奥にはまだまだ長く深い洞窟が広がっているそう。
奥のエリアでは、絶えず水が流れていた。薄暗い中で小さな滝が飛沫をあげて勢いよく流れ落ちるのがとてもよかった。洞窟の中は水音がよく響く。静かに静かに水を湛える地底湖も美しかったし、足下をさらさら流れる水も透明度が高い。洞窟の中はだいたい狭いのだけれど、ラピュタの洞窟でパンを食べるシーンのようにひらけているところもあった。岩場に腰かけてひと休みしていると、わずかな灯りに照らされながら揺れる水面が美しくて、ずっとこの洞窟にいたいと思う。洞窟の中の写真はブレてしまってうまく撮れなかったけれどそれでもよかった。そういえば、洞窟の中でうっかり頭をぶつけた回数を数えていたのだけれど、20を超えたあたりで面倒になって数えるのをやめた。一緒にいた人は片手で足りるくらいしかぶつけていなかったので、多分わたしは洞窟を歩くのが下手なのだと思う。ものすごく。痺れるくらい冷たい湧水にふくらはぎまで浸かって洞窟の奥を目指すのはとても楽しかった。また行きたいな。

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ひんやりとしていた洞窟を出ると、思い出したかのようにもやもやと湿った暑さが襲ってくる。更衣室で乾いた服に着替える。

プールを出た後のそれと似た倦怠感。人気のない坂道を歩いていると、紫陽花は咲いていないしセミだって土の中に潜ったままなのに、なんだかもう夏の終わりみたいだと思った。四季が4頭の犬で、円を描くように回っているとすると、春の尻尾か夏の鼻の先というところだったと思う。アイスが食べたくて仕方なかったけれど近くには釣り堀しかなかったので諦めた。

 

近くにあるもう1つの洞窟にも行った。こちらは子ども連れでも入りやすい鍾乳洞だから、駐車場がかなり混んでいた。小学生くらいの時に一度来たことがあったと思う。先ほどの鍾乳洞とは趣が異なって、広く高い洞内の壁や天井沿いに大きな鍾乳石がたくさんある。鍾乳石でできたカーテンや滝や柱は遠くから見てもわかるくらいなめらかで、なんだか西洋の宗教画のようだし、地面からタケノコのように伸びる無数のトゲトゲはお寺にある地獄絵図の一面のようだった。一番大きなものはパイプオルガンがものすごい進化を遂げたみたいな感じだった。例えがわかりづらいと思うので写真を見てください。

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近くにあったつるつるでぺたぺたの石を撫でたらひんやりしていた。洞窟の中で植物を見かけると、宝物を見つけたように嬉しくなる。苔や小さな芽。だいたいが蛍光灯の近くにひっそりと生えている。洞窟の中で何か生きているものを見つけると、それがコウモリでも苔でも安心する。

 

それから、憧れの大きな滝を見に行った。周囲のお店が軒並み滝にちなんだ名前をつけていて面白い。大きな滝は水量もすごくて、ただただ圧倒された。この激しく大きな滝を辿ると、穏やかに流れる川があるのだと思うとなんだか不思議な気持ちになる。上流から滝を見下ろしてみたい。かなり落差がある滝だから、上から見たら川が急に切り取られたように見えるんじゃないかと思う。気になって仕方がない。f:id:aomidorinomizu:20170713110934j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713110940j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111003j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111023j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111047j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111108j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111131j:image
下から正面からそれから横から滝を見る。見る場所によってかなり印象の変わる滝で面白い。よく晴れた日だったから滝の近くに小さな虹がかかっていて、見つけた瞬間嬉しくなった。仕事中に虹を見つけることがあるのだけれど、写真は撮れないし仕事中は大体ひとりだから誰かに話すこともできない。久しぶりに、人に「あそこ見てください 虹ですよ」と言えた。ちょっと嬉しい。
冬は滝が凍ると聞いたので、それもとても気になる。この滝が凍ったら、きっと大きな大きないきものが眠っているように見えるのだろうな。さんずいにりゅうで滝と瀧。冬の眠る滝を見に来られたらいいな。地ビールを飲んだり甘いおやつを食べたりしてひと休みする。茶屋から見える山の緑が美しかった。あとなぜかくまモンのかかしが居た。茶屋のおじさんの豚柄のTシャツに「おりがみ」と書いてあって謎しかなかった。

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それからまた別の滝を見に行った。この滝は小さな2本の滝なのだけれど、側まで近づいてなんと触ることもできる。前に写真を見せて貰ってからずっと行きたいと思っていたところなので結構な感動で、おかしな行動に出そうになった。雨の翌日だったからか水の勢いがすごくて、あたり一帯が滝の飛沫できらきらしている。空から水が降ってくるような感覚だった。まとまって勢いよく落ちてくるので雨とはまた違って楽しい。午前中だとちょうど日が差してキラキラするらしい。足下には小さくすばしこい魚が泳いでいた。このあたりは鮎が有名と聞くけれど、あれはなんの魚だったのだろう。サンダルを履いていたのでひんやりとした水に足を浸してしばらく遊んだ。あまりにも良い滝だったので、時間があったらずっとあそこで遊んでいられたと思う。うまく日記を書けないんですけれど、本当に本当にとてもよいところで、絶対にまた行きたい。美しい滝だった。

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別の日、美しい沼に行った。本当はその日は滝を見にに行こうと思っていたのだけれど、非番で乗ることのできる電車の時間とバスの時間が合わなかったので次回に持ち越し。さてどうしようかなと悩んでいたら、退勤が同じくらいの時間だった先輩にお昼ご飯を食べようと誘われたので、ピザをつまんでゆっくり話した。先輩はわたしの今の仕事の師匠で、とても優秀な人。飄々としていて人を煙に巻きまくるので妖怪か狐のようだと言われているけれど、弟子のわたしには見習い時代から今に至るまで本当にとてもよくしてくれている。先輩の一押しの海と島について話を聞いて、また行きたいところが増えた。いろんな人と話していると、みんなそれぞれに、心の中にそっと広がる水辺があると分かる。お気に入りの水辺。
猛暑になったら公園で水風船を思いっきり投げ合おうと誘われた。ちょっと気になる。先輩と一緒にダラダラ水着や可愛い浮き輪を見て夏への想像を膨らませ、それから別れた。調べてみたらちょうどいい時間の電車があったので、前に教えてもらった沼に行くことにした。本当はピカピカに晴れた日に行こうと延期し続けていたのだけれど、いや何回行ったっていいんだなと思い電車に乗った。思い立ったら吉日。
非番の眠気に耐え切れなかったので、電車で寝て、乗り継ぎの駅の待合室でアイスをを食べ、次の電車でまた寝て、としていたらあっという間に沼の近くの温泉街に着いていた。2時間弱。結構近いし、もっと早くにくればよかったな。山間の温泉街なので坂が多い。レンタカーを借りてダムと沼を見に行こうかと思ったけれど、ペーパードライバーで駐車もろくにできないのに温泉街の細い路地を抜けるのはこわいなと思って諦めた。
沼までの道にはきらきらの木苺がそこかしこに生っていた。誰の山かわからないのでさすがに取って食べるのは諦めたのだけれど、夏だなあいいなあと気分が高まる。

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曇りの日だったのでエメラルドグリーンとはいかなかったけれど、緑色の沼は静かでとても綺麗だった。ボート屋さん兼お茶屋さんといった感じのお店があったのでボートを借りて沼に繰り出した。ボートに乗るのは10年ぶりくらいだったと思う。お店のおじいさんが熱心にレクチャーしてくれてのだけれど、ひとりで無事帰って来られるかかなり心配だった。ゆっくりゆっくり漕いで沼を散策する。案の定何度か座礁しかけた。

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お店のおじいさんはこちらが心配らしくて、犬の散歩がてら沼の外周を歩いて様子を見ていてくれた。なんとか大丈夫ですと手を振る。あんまり大丈夫じゃないけど。ボートで沼を散策したあとは歩いて外周を回る。浅瀬が薄い緑色でキラキラしていてとてもよかった。蔵王の御釜を見に行った時にあのエメラルドグリーンの水に近づけたらなと思っていたので、美しい沼をボートで散策することができて本当に嬉しかった。強い酸性でほとんどの生き物が棲めないという沼は静かでちょっと寂しくて美しかった。光の差すよく晴れた日に来るとまた違うのかもしれない。


温泉街の公衆浴場で、汗と疲れを流す。タオルを持っていてよかった。樋から滝のようにお湯が落ちてくるお風呂で、なんだか楽しかった。色々なところから聞こえてくるおばあちゃん達の会話が懐かしい響きで落ち着いた。実家からは遠いけれど、南東北の方言はやっぱり馴染み深いと思う。身体の力が抜けたのか、帰りの電車もあっという間に寝てしまった。温泉があって美しい沼があって山も川もダムもある。職場さえ近ければ、あの辺りに引っ越したい。

 

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別の日。あやめを見に行った。

非番で午前に仕事が終わる日だったのだけれど、舞い込んできた残業で昼まで仕事をしていた。職場の先輩たちと海老ワンタン麺を食べて別れたのだけれど、なんとなくそのまま家に帰る気にもなれず、いつもはあまり乗らない方面の電車に乗ることにした。ホームで電車を待っていたら、異動前の職場でお世話になっていた人たちに声をかけられた。電車が来るまでの間、少しだけ話をする。入社は同期だけれど中途採用だからずっと歳上。春の午後のように穏やかに優しく話すひとたちで、そういうところが大好きで憧れていたなと思い出す。今の職場も好きだけれど、前の職場は就職したてで右も左もわからなくて、しかもかなり要領の悪いわたしを育て上げてくれたところだったから、そこで出会った人たちのことはやっぱりいっそう愛おしく懐かしく思う。残業をしてこの時間にならなければ、それからあやめを見に行こうと思わなければこのタイミングで2人に会うことはなかったと思う。その日の仕事の疲れがすっと消えたような気がした。2人は電車が駅を離れるまで手を振っていてくれた。

涼しい電車に揺られて、長くあやめのお祭りで町おこしをしているその町に向かう。初めて降りる駅だったので、降りてから公園までの道で少し迷うかと思ったけれど、同じようにあやめを見に行く人たちがたくさんいたので案外スムーズに着くことができた。
「あの花がねえてっぺんまで咲くと梅雨が明けるのよ」
日傘を差したきれいなおばあちゃんたちが道すがら話していたのは立葵のことだろうか。少し気になった。
あやめのお花はドレスみたいにひらひらふわふわしているけれど、こっそり触ってみたら花弁は案外しっかりしていた。平日の夕方だからか公園は閑散としていて、ゆっくり回ることができた。公園の真ん中には、丘があって、小島を囲む海のようにたくさんのあやめが咲いている。あっちに行ってもこっちに行ってもあやめだらけでとても楽しかった。あやめ、どれもとっても可憐なんだけど名前がそれぞれ浮寝鳥 聖人 四海波 眠り獅子 拳比べ 深海の色みたいな感じでかっこよかった。

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帰りに川を見たくて寄り道をしたら草むらに入り込んでしまって足が痒くなった。スカートが大好きだけど夏の探検には向かない。

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霧の深い日があった。牛乳色の霧に包まれていると、山も川も田んぼも建物も人も車も全部まぼろしみたいに見える。湿った空気がひんやりしていて気持ちがいい。遠くのものも近くのものもだんだん見えなくなって神秘的だった。風が吹いて、海や川の方から細かい水の粒が霧がふわっと流れてくる。気象現象の中でもかなり好きかもしれない。霧。

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[浄土のような海]

 

また別の日、実家に帰った。突然帰ったため家族はみんな仕事で、わたしはずっと4匹の猫と遊んで過ごした。一番末っ子のオスの黒猫はわたしがどこに行ってもおっかなびっくり付いて来るので、一緒に散歩をしたり夕陽を見たりした。猫たちと一緒になって地面に寝っ転がっていると本当に穏やかな気持ちになる。休みの日に山の中で猫たちと過ごしていると、わたしは結局これがしたいんだよなと思う。いつか一軒家で猫たちと暮らせたらいい。庭のバラがたくさん咲いていたのでいくつか貰って帰った。

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[リベンジザ木苺  実家の おいしかった]

おととい行った海と木彫りの鳥のことはまた今度書きます。

水たまりは最小の水辺

 

子どもの頃、今よりももっとずっと雨の日が好きだった。今朝、豪雨の中、どうしてそんなに好きだったのかなと思い出していたら、結構楽しい記憶が多くて、雨のことが少し好きになった。

あんまり水辺とは関係ないのですが、雨の日に好きだったことを書きます。

雨の日は家に人や生き物が集まった。いつも色々なところをふらふらしていた猫も、農業を営んでいた祖父も祖母も、雨の日は家や蔵や蚕小屋に居ることが多かった。祖父や祖母との記憶を思い出すと雨の日のことが多いのはそういうことだと思う。
秋の雨の日、夕方家に帰ってきて、濡れた靴下を脱いで足を拭いて祖父とこたつで時代劇や大相撲を見る。特に寒い日はどこかから買ってきた大判焼きをあたためてくれていた。祖父は末の孫のわたしをたいそうかわいがってくれて「水辺はホープだ、うちのホープだ」とよく言っていた。祖母は廊下に座布団を置いて新聞紙を敷いて、いんげんのすじとりや、栗の皮むき、乾燥した小豆の中からゴミと悪い豆をとって保存容器(コーラとか大五郎のペットボトルだったと思う)に詰め替える作業などをよくしていて、わたしはよくその手伝いをしていた。時々猫に邪魔をされる。雨の中から帰って来た猫はボサボサでドロドロなので、豆そっちのけで猫を洗ったり拭いたりした記憶がある。
雨の日に居間や廊下にいると、雨音ががよく聞こえて好きだった。サーと静かな雨にバチバチと叩きつけるような雨。障子を開けて縁側を眺めるのはとても楽しい。どこもかしこも静かなのに静かではなくてふしぎだった。

帰り道の坂道の右端に小さな流れができていてそこに葉っぱなどを流したこと。長靴でその流れを蹴って歩いたこと。色々と思い出す。長靴と傘があると、わたしたちは無敵だった。長靴じゃない日もスニーカーをじゃぶじゃぶさせながら歩いた。何度か、こっそり、裸足で人通りの少ないアスファルトの上を歩いた。あまりにもびしゃびしゃになってどうでもよくなったんだと思う。幼なじみと一緒だと雨の帰り道も楽しかった。家に帰って急いでスニーカーに丸めた新聞紙を詰める。そういえば小学生のころお気に入りの傘があった。雪の日に野球ごっこをしていて骨を折ってしまった時かなり落ち込んだ。
雨の日どこからともなく現れるカタツムリがふしぎだった。道の端の草をかたっぱしから裏返した。大物が見つかると歓声が上がった。家の周りの山に秘密基地をたくさん作っていた。大雨の日はその秘密基地が流されるんじゃないかとひやひやしていた。
雨どいやくさりといから勢いよく雨水が落ちるのが小さな滝のようで、兄とびしゃびしゃになりながらボロ鍋にその水を汲んでみたり、くさりといを振り回してみたりしたのを覚えている。歳の近い兄とは雨の日たくさん遊んだ。蚕小屋の脇の車庫の屋根はトタンで出来ていたので大雨の日はものすごい音がした。家にいていきなり雨が降って来た時慌てて母と一緒に庭の洗濯物を取り込みに走った。雨の日、母が台所で何かを煮ている隣で宿題の音読をするのが好きだった。台所はひんやりとしている。蔵などに雨漏りがあると大体潜り込んで遊んでいたわたしたち兄弟が見つけて、祖父や父が修繕していたと思う。

スイミングスクールに通っていたころ、マイクロバスの窓が曇っていると隣の幼なじみと○×ゲームをした。わたしは弱かったと思う。

中学生の頃、夏休みの部活ではギャラリーの窓を開け放っていた。雲行きが怪しくなってきていきなり雨が降ってきたときは、総出で二階の窓を閉めに走った。バスケ部もバレー部も卓球部もみんな一緒になってわあわあ言っていた。酷い雨の時は、渡り廊下をこっそり覗いて「やばい、川になる」「海じゃない?」「そしたら体育館は島だね」「体育館にまで水が来たらステージとギャラリーに逃げようね」と話していて、それが好きだった。雷や台風、大雨の時に学校にいるとそわそわした。あのふしぎな高揚感はなんだったのだろう。廊下の床は湿ってキュッキュッと鳴る。雨上がりにソフトテニス部が凍み豆腐みたいなスポンジとバケツで水を吸って練習するところを作っているのが面白かった。

雨上がりも好きだった。全部が洗い流されてすっきりとしたところに風が吹くのが特に。庭の柿の木の枝や幹が黒さを増していてかっこよかった。雨上がりは山も野も生き生きとしているような気がした。小学校の校庭に出来た水たまりと水たまりの間に傘の先で通り道を作ってつなげるのが好きだった。水たまりを国に見立てていた。夏の夕立ちのあとの地面が好きだった。水たまりに夕日が差すのが特別に美しかったと思う。水たまりは最小の水辺だ。
午前中に雨が降って午後に晴れたとき、町営プールの水がいつもより冷たかった気がする。プールに入っているけれど雨水に入っているようで楽しかった。

 

 

いつから、昔ほど雨にウキウキしなくなったのだろう。子どもの頃は怖いもの知らずだったし、濡れようと、前髪がうねろうと関係なかったから今よりももっとずっと雨が好きだった。今は服が濡れるのとか、湿気で髪の調子が悪いのとか、そんなことばかり気にしている。あと昔は雨の日は誰かといることが多かったのに今は雨の日でも一人でいることが多くて、それが少し寂しいのかもしれない。それでも霧雨や雨上がりに歩くのは好きだ。わたしは傘を差して歩くのがとても下手で隣を歩く友人の倍くらいびしゃびしゃになるけれど、小雨ならウキウキしているかもしれない。他人の色とりどりの傘を見るのも楽しい。

遠くの水辺に赴く時に雨が降っていると、晴れたキラキラの水辺が見たかったなと思う。でも実際に行ってみれば空との境目が曖昧になる白い霧の海や雨上がりの勢いのある滝なども結構楽しい。そもそも雨も水だ。雨の日の鉛色の海や湖は静かで少し怖くて、でもなんとなく気になる。天気予報を見ないでふらっと出かけるのでよく旅先でも台風や大雨に巻き込まれるのだけれど、雨のときと晴れたときをいっぺんに味わえるとお得だなとも思う。
こうしてよくよく思い出してみれば雨が嫌いな訳じゃなかったので、これからの梅雨を楽しく乗り切れたらいいと思う。お気に入りの長靴やカッパがあったら、もっとウキウキするかもしれない。

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[霧の湖]

小鳥と公園

この間のおやすみの日に、好きなお姉さんと好きな文鳥に会いに行った。前々からずっと楽しみにしていて、でも同じくらい緊張もしていた。インターネットで知り合った人(や、鳥)と直接会うというのを滅多にしないから。何を話せばいいか想像もつかず不安だった。Twitterでは水辺の写真を載せるばかりでそんなに多くは喋らないし、多分想像されている人となりとわたし自身のそれはかけ離れているのではないかなと思っている。

前日前々日と屋外で踊っていたせいで紫外線で目がやられて腫れぼったいのが少し恥ずかしかった。お土産を何にしたらいいかわからなかったので、前日に花屋さんに小鳥の写真を持っていってちいさなブーケをお願いした。私はきみたろのくちばしのやさしいピンク色がとても好きなのでピンクと白のかわいいお花を選んだ。本当は包みの紙も、きみたろの翼と同じやわらかい灰色が良かったんだけれど、用意できず白になった。それでも翌日手渡されたブーケはとてもかわいらしくて、なんだか嬉しくなってしまった。

はじめてきみたろを見たとき、あまりのちいささに驚いた。わたしは小鳥と遊ぶのははじめてで、きみたろを怖がらせてしまわないかとかなり心配していたのたけれど、会ってみれば思っていたよりずっと早く警戒を解いてくれた。嬉しかった。お姉さんがきみたろを呼ぶ声がやさしくて、本当に愛おしんでいるのが伝わってきて、胸がいっぱいになった。きみたろも、お姉さんにくっついているときとてもリラックスしているようだった。きみたろはやさしい小鳥、たくさんの愛を受けて、そのちいさなからだを震わせていっぱいに愛を返すかわいい小鳥。

f:id:aomidorinomizu:20170527102335j:image [かわいい]


お姉さんはやさしくて、わたしがきみたろとたくさん遊べるように色々気遣ってくださった。ちいさいけれど確かな重みのある生き物がぴょんと指先や肩に乗ってくれた時、ちょいちょいとくちばしで遊んでくれた時、目の前で水浴びをしてくれた時、本当に嬉しかった。あんまりはしゃぐときみたろを怖がらせてしまうと思って静かに喜んだけれど、成功していたのかはわからない。

一生懸命水浴びをして、一生懸命からだを乾かして、たくさんごはんを食べて、遊んで、時々眠そうに瞬きをして。きみたろは本当に元気でかわいかった。最初の不安が嘘のように、お姉さんときみたろと楽しく遊んだ。お姉さんは素敵な水辺をたくさん知っていてやさしい声でわたしに教えてくれたし、きみたろとのいろんな話をしてくれた。お花も喜んでもらえたようで安心した。わたしはいつもせわしない話し方をしてしまうので、お姉さんの物腰の柔らかさと口調の穏やかさがとてもいいなと思った。風が涼しくて、すべてが穏やかな日だった。

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[水浴び後のふわふわ]

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 f:id:aomidorinomizu:20170529011318j:imagef:id:aomidorinomizu:20170529011329j:image[4つで100円くらい]

 

日付が変わってしまったのでもう昨日のことになるけれど、日曜日は非番だった。ひとつ下の後輩の女の子が仕事がうまくいかずめちゃくちゃ落ち込んでいたのだけれど、上手に励ますことができなくて、帰宅してから情けない気持ちになった。つい先日自分も大きなミスをしていろんな先輩に励ましてもらったばかりなのに、うまく元気づけてあげられなかった。なんとなく出かける気にもなれなかったので、久々にゲームを引っ張り出してきて何も考えず深夜まで遊んでいた。VCは懐かしいゲームに手が出しやすい。

Twitterを見たら海に行っている人が何人かいるようで、とても楽しそうだった。最後に友人と海に行ったのは何年前だろう。

馬の背を渡る

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17日のこと。朝からピカピカに晴れていてなんだかそれだけでとても嬉しかった。衣替えのあれこれをクリーニング屋さんに預けて、身軽になって海辺に向かう。バスに乗って滝を見に行くか、電車に乗って毛越寺の浄土庭園を見にいくか、猊鼻渓で川下りをするか、以前時間がなくて探検しきれなかった海辺に行くか、前日から悩んでいた。楽しい悩みだと思う。ふと思い立って、Twitterのアンケート機能を使ってみた。朝のんびり起きてアンケートをのぞいてみたら、僅差ながらも海辺に多く票が入っていたので、その日は海辺に行くことにした。行き先はいつも自分ひとりで決めるけれど、気が向いた時にはこういうのも楽しいかもしれない。ありがとうございました。

 

この間この海に来たのは冬と春の間で、よく晴れた日に、待ち合わせの時間潰しに2時間くらい探検した気がする。その時の探検が想像以上に楽しかったので、今度もっとゆっくり探検したいと思っていた。その時見つけた素敵な磯に行ってみたけれど、藻と泥ででろでろで驚いた。この間とまるで様子が違う。ハッとして調べたところ、ちょうど干潮の時間だった。しばらく泥や藻を見つめて、気を取り直して探検を続ける。

f:id:aomidorinomizu:20170520010915j:image[干潮]

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県道の横にちょこちょこと奥まった林に入れる道があったので、見つけるたびに寄り道をした。林の中にはスズメバチがいたり毛虫がいたりしたもののわりあい歩きやすい道で、立ち止まると色々な鳥の囀りが聞こえる。名前がわからない鳥が多い。動画を撮ったので、後で囀りをヒントに調べたいなと思っている。気温は高かったものの、海辺の風と木陰のおかげで、そう暑くはなかった。

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[素敵な林]

 

林を抜けては海、戻ってまた別の道から林を抜けては海、というのを何度か繰り返した。中でも馬の背と呼ばれている天然の桟橋が特に見晴らしが良くて、それから風が気持ち良くて、一気に気に入ってしまった。

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[馬の背]

 

高いところが苦手なのでちょっと悩んだけれど、せっかくだからその馬の背を渡ることにした。ひとりで色々なところを探検していると、通れそうもない道を通ったり、自分の背よりはるかに高い防潮堤によじ登ったり、めちゃくちゃな橋を渡ったり、ほんのちょっとだけ無茶をしたくなる。ほんのちょっとの無茶は結構楽しい。痛い目を見るまでやめられない気がする。

渡っている間中ずっと風が強くて緊張した。ゆっくりと馬の背を渡り、馬で言えば頭のあたり、一番奥まで歩く。他に誰もいなかったので、腰掛けておやつを食べた。水辺でゆっくりおやつを食べるのに最近ハマっている。海面が眩しいくらいにキラキラしていた。

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その後もひたすら歩いて、小さな山に登って迷子になりかけたり、ハシゴ伝いに磯に降りたり、藤の匂いのする道で藤を探したりとかなり楽しかった。見上げると首が痛くなるほどの大きな木がたくさんあって、人は全然いなくて、いつも仕事をしているところからそう遠いわけでもないのに、落ち着いて散歩ができるとても良い道だった。

 

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[遠くの鷺]

 

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夜はそのまま街中で飲み会だった。日差しの中4時間くらい歩いてだいぶくたびれていたので、冷たいビールがとてもおいしかった。一日休みで、飲み会までは何をして過ごしていたか尋ねられたけれど、探検のことは話さなかった。弾けるような新緑の林や馬の背から見た美しい海を、誰かに教えたい気持ちとひとりじめにしたい気持ちが半々。Twitterに載せている時点でそれは内緒ではないのだけれどこ。

 

それから、日付が変わってしまったからもう昨日?18日のこと。寝ている間、とにかくいい夢を見ていた気がする。お酒を飲んで寝たからかもしれない。最近はなんとなく悪夢が多かったので嬉しかった。せっかくだから藤を見に行こうと思っていたのだけれど、結局昼まで部屋でゴロゴロしていた。ビール園に始まり、昼過ぎから夜までずっとお酒を飲んでいた。飲み始めた時間が早かったので、日付が変わる前には帰宅できた。お酒を飲んでいる時はそうでもないのだけれど、自宅に帰ってひとりになると、途端にいろんなことを考え出してしまう。飲み会で聞いたいろんな人の言葉や気持ちを丸呑みしてしまって消化しきれないのだと思う。Twitterに思ったことをぽつぽつと書いては、恥ずかしくなってすぐに消す。この日記はちょっと恥ずかしくても消さないようにしようと思う。さっき誤操作でここまで書いた記事をまるっと消しそうになってひやっとした。酔っ払いながら日記を書くと危ない。

 

来月か再来月少しやってみたいことがあって、いつものようにひとりふらっと行くか、それとも人を誘うか、少し悩んでいる。10回中1.2回くらい、誰かと水辺に行きたくなる。本当はもう少し頻繁に思うけれど、1.2回くらいがちょうどいいような気がしている。