呼び水

日記です

0425‐0501

1週間分の日記です。だいたい仕事をしているか寝ているか。

 

4/25 泊まり明け

仮眠室にて5時20分起床。夢を見たけれど思い出せない。湿度が高いようで髪がめちゃくちゃに広がる。少し手をつけて、でも手に負えなくて諦めた。6時過ぎから仕事。霧で遠くの山や海に浮かぶ島々の輪郭がぼやけている。朝方に見られる乳白色の霧と凪いだ灰色の海の組み合わせが好きだな。ネットの天気予報を見ると湿度100%。髪は広がり続ける。やわらかい色の霧は海や川の近くに行くとより濃くなる。霧の朝に見る白い水仙ははとくべつかわいい気がする。土手の菜の花もまもなく満開。GWにドンピシャかもしれない。朝方は空気もひんやりしていたけれど、日が高くなるにつれて、ぐんぐんと気温が上がり蒸してくる。蒸し暑いのは苦手だ。逃げ出したくなるけれど逃げたところで職場にいるかぎりどこも暑い。とりあえず発熱する機械から距離を取る。みかん入りの杏仁が冷蔵庫にあったことを思い出す。休憩中に食べる。冷たくて甘い。これだ!と思った。

12時過ぎに仕事が終わり、のろのろと帰り支度をして13時台の電車に乗った。ぼんやりと眠く、なにも考えられない。スーパーに寄ったけれどなにも食べたいものが思い浮かばず、いつもよりもだいぶ高いアボカドと新玉ねぎを買った。春キャベツも買おうと思ったけれど連勤でしばらく留守にするので諦めた。しろくまのビールを見つけたのでそれも買う。

ヤリイカヤリイカヤリイカおさしみは最高おさしみいいよおさしみは最高ヤリイカヤリイカはいヤリイカ純生だよ。干物干物干物だよ朝干しのいいとこ甘塩焼くだけ焼くだけだよお姉さん干物干物干物3枚で千円」スーパーの鮮魚コーナーはいつだって賑やかで、楽しくなって長居をしてしまう。ミスドに寄って抹茶とプレーンのポンデリングをふたつ買った。子どもの頃はポンデリングがあまり好きじゃなかったけれど、いつのまにか好物になっていた。一番好きなのはみたらし味なのだけれど、なかなか復刻してくれない。帰宅。ポンデリングをかじりながら、冷蔵庫に眠っていたのこりもののミネストローネを啜る。ひとりで食事をするときは食べあわせをあんまり気にしない。甘くてもしょっぱくてもなんでもいい。時々職場の人に見つかってぎょっとされる。

気づいたら寝ていて、外も暗くなっていた。4時間ほど寝たら連日の疲れがだいぶマシになっていた。昼寝は最高。人に許された最上の贅沢。夜遅くなる前にと思って慌てて洗濯機を回す。ぼんやりしている間にまた寝ていた。部屋干し。散らかった部屋を雑に片付ける。片付かない。バターを乗っけた新玉ねぎをレンジで蒸して醤油をかけて食べる。しろくまのビールと冷蔵庫に眠っていたさしみ湯葉も開ける。ちょっといいアボカドも食べた。全部おいしい。お風呂に入ったりツイキャスで人の話声を聞いたりして過ごす。遠く顔も知らない人の笑い声が優しく心地よい。顔も知らない、けれど好感を抱いている遠くの友人の誕生日を祝う。別の職場の人から私的な連絡が来ていて、何通かやり取りをしたけれど、返信に迷ってそのままにしてしまった。f:id:aomidorinomizu:20190501222918j:image

そういえば、Twitterで教えてもらったのだけれど、アボカドは水耕栽培できるらしい。枯らさず大きく育てられるかな。果肉のぬるぬるが残っていると発芽しづらいらしい。丁寧に洗って水を張った容器に入れる。元気に育ってくれますように。あれだけ昼寝したのに夜もしっかり寝た。寝すぎた。

 

4/26 休日のち前泊 

自宅にて5時22分起床。変な体勢で寝ていたらしく、腰痛で目が覚めた。3時過ぎに一旦起きた気もする。外は雨のようだ。ぼんやりとTwitterを見ていたら、腰痛のせいで忘れていた夢の内容を思い出した。

そう、泊まり明けの同僚とラーメンを食べに行く予定があった。昼過ぎに待ち合わせ。それまで家のことをしようと思ってのろのろ起きる。とりあえずゴミを出す。ゴミさえ出したらこっちのもん。恩師が退職されると聞いたので手紙を書くことにした。数年ぶりに幼なじみと連絡を取り。5月に会うことになった。獣医を目指して大学に通っているゆうちゃん、地元で医療関係の仕事に就いたヨシキ、遠く愛知で働くサトル。大人になってから知り合ったら、きっとこの組み合わせにはならなかっただろうな。ハートとスペードダイヤクローバーからランダムに1枚ずつ集めたみたいな顔ぶれ。好きなものも、得意なこともてんでばらばら。頻繁に会うわけではないけれど今でも時々連絡を取るやさしい幼なじみたち。便箋はあったけれど封筒を切らしていたので街中まで買いに出ることにする。かわいい封筒が見つかって嬉しい。駅ナカでコーヒーを飲みながら手紙を書く。昔を懐かしみながら書いていたら、思いのほか長くなってしまった。それでも、便箋も封筒もまだまだある。手紙を書くねと言ってそのままな友人たちに手紙を書こうかな。夏になる前に送るね。

書き終えたばかりの手紙を手に郵便局へ。GW前の駆け込みで、ATMも窓口もかなり混んでいた。ついでにいくらかお金も引き出す。GW前に気づいてよかった。不規則な勤務で曜日の感覚が薄いので、Twitterを見ていなかったらお金をおろすことも忘れていたと思う。

待ち合わせ場所に急ぐ途中、ビニール傘をなくしたことに気づく。いつもこう。いつもこうだ。あんまりにも傘をなくすので最近は折り畳み傘しか使わないようにしていたのだけれど、今日はうっかりしていた。すごい雨だ。駅前のコンビニまで迎えに来てくれた後輩の車に駆け寄って飛び乗って、おいしいラーメンを食べに行く。ラーメンのあとは海辺のカフェへ。後輩の恋の話を聞いていたら雨が上がり霧が晴れ虹が出たので、なんだかうまく行きそうな気がするねと笑い合った。f:id:aomidorinomizu:20190501222949j:image
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夕方から別の同僚2人も合流できることになったので、時間を潰しがてら、大きめの無印良品で靴下やカレーやおやつを、スーパーで職場に置いておく用の缶詰を買った。同僚と合流。お給料あとだし良い寿司屋さんに行こうか!と言う話になったのだけれど、最終的にくら寿司に決まった。わたしともうひとりは初くら寿司だったので、どきどきしながら皿を機械に突っ込んだ。4人で35皿食べ、7回びっくらポンを回し、うち1回だけあたった。工藤新一のアクリルキーホルダーは最近コナンに夢中らしい同僚に捧げられた。よかったね。

わたしだけ翌早朝からの勤務なので、そのまま職場まで送ってもらった。泊まりの準備も持ってきたし、なんなら無印で買ったストックの靴下もおやつもカレーもある。パーフェクトだ。職場で翌日の準備をしていたら、日中にミスをしてしまったらしくしょげた顔で残業をする後輩がいたので、みかんゼリーを差し入れた。ゆっくり湯船に浸かり、仮眠室にて就寝。

 

4/27 休日出勤の日勤 

仮眠室にて450分起床。カーテンを開けると外はくもり。すこし霧も出ている。このあいだ買ったポチャッコのヘアクリップを前髪にひっつけ、顔を洗ったり歯を磨いたり化粧をしたりする。朝のほんの数分だけ働くポチャッコ。とてもかわいい。ポチャッコはかわいいけれど、クマと肌荒れとそばかすの目立つ成人女性の顔はちっともかわいくない。あやかりたいなポチャッコに、と歌いながら一人きりの仮眠室で朝の支度をする。f:id:aomidorinomizu:20190501223013j:image

6時ちょっと前から働き出す。ひと仕事を終えたポチャッコはロッカーで眠っている。事務作業中に上司に呼ばれて隣の部署に顔を出したら、昨日出先でトラブルに見舞われた同期とテレビ電話がつながっていた。クマがすごい。殆ど寝ていないらしい。iPadごしに手を振り労る。外に出ると小雨が降り出していた。通りで肌寒いわけだ。職場の敷地内に茂るカラスノエンドウとスミレが雨にぬれ、葉や花をつやつやと光らせていた。かわいいな。

休憩中に67月の予定を確認する。7月は変則的な出張が多すぎていまいち予定が立てづらい。会いたい人も行きたいところもたくさんなのでもどかしい。この調子だとあっという間に秋になってしまう気がする。不意にめちゃくちゃな寂しさに襲われ、小一時間めそめそした。めそめそしながらも普通の顔をして働いていたら、ちいちゃい女の子がうさぎのぬいぐるみをぴょこぴょこさせながらあいさつをしてくれた。おかげでめそめそはほとんど吹っ飛んだ。

昼ごはんはランチパック。あの4つの味が入っているタイプの。それと同僚に貰った博多土産をかじりつつ働いた。21時頃退勤。ヘロヘロだ。大きい駅に近づいたら飲み会帰りやフェス帰りの人たちがたくさんいて、眩しさにくらくらした。連休、いいなあ。お酒を飲みに出る気力もなかったので、大人しく家に帰って冷凍の水餃子を黒酢で食べた。最近自炊もできていない。おいしいご飯が食べたいね。気がついたらソファーで寝ていた。

 

4/28 泊まり

 2時過ぎに目が覚めた。ソファーは寒い。布団に移動して二度寝。なにか夢を見た気がするけれど思い出せない。6時過ぎに起床。熱いシャワーを浴びて目を覚ます。サウンドクラウドで友人たちの配信するラジオを聴きながら出勤の準備をした。出勤途中、見覚えのあるようなないような花を見つけた。もうまる6年この街に住んでいるのだけれど、毎年毎年新しい花を見つける。昔は今ほど植物への興味が強くなかったのだろうな。この頃は毎日新しい花を見つけるのが楽しみだ。紫の花、ライラックの気がするなと思って、写真を撮ってすぐ調べた。f:id:aomidorinomizu:20190501223211j:image
あたり。ライラックまたはリラ。涼しいところを好む花らしい。まだ数輪しか咲いていなかったけれど、満開になるのが楽しみだ。顔を寄せるといい香りがする。駅まで歩く。最短経路ではないが見どころが多くワクワクする道を通ることにした。この道を通るといつもポメラニアン×2に吠えられるから、わたしはここをポメラ二ロードとよんでいる。ただし今日はノーポメラニデーだった。吠えられたら吠えられたでびっくりするけれど、いないならいないですこし寂しい。勝手な話だ。ポメラ二ロードの途中でモクレンの花びらを拾った。f:id:aomidorinomizu:20190501223216j:imageハクモクレンより少し遅れて咲く紫色のモクレン。春って黄色や桃色の花のイメージがあるけれど、案外と紫の花も多いのかもしれない。ムスカリ・スミレ・ヒメオドリコソウアジュガGWの催事の準備で賑わう広場を突き抜けて駅へ。

仕事中はぼんやりと眠かった。職場の近くでもなにかお祭りをやっているようだ。遠くの祭囃子が聴こえる。あんまりにも眠いので昼食をサクッと済ませて分昼20分ほど昼寝したら元気が出た。この頃、誰に見せるでもない日記をつけているのだけれど、自分のこころの中を整理するのに都合がいい。この日記はその誰にでも見せるわけでもない日記から、人に見せても問題のなさそうなところをひっぱってきています。日記を読み返してみると、毎日毎日似たようなことで悩んでいて、ちょっと面白い。深刻な悩みがないからこそそうなるのだろうな。夕方から少しバタバタしていて、夜ご飯を食べそびれた。22時頃仕事が終わった。夕方トラブルがあったらしく、職場がざわついていた。トラブル対応に追われていた先輩にちっちゃいヨーグルトを差し入れたらお返しにステラおばさんのクッキーとバナナを貰った。お風呂に浸かりながら寝そうになった。あぶない。仮眠室にこもる。友人からのLINEに返信するつもりが、布団に入ったらあっという間に眠ってしまった。 

 

4/29 泊まり明け

仮眠室にて440分起床。少し早く起きてのんびり朝ごはんを食べるつもりだったのに、二度寝してしまった。あわてながら味噌ラーメンを食べたら舌を火傷した。急ぐとろくなことがない。12時には帰って、ちょっと昼寝して、友人に写真のデータを送って……と帰宅後のことをぼんやり考えながら働く。通常業務のあとちょっと残業をしていたらあっという間に13時。あーあ。一緒に残業をしていた同僚とラーメン屋に寄って帰る。そういえば朝もラーメン食べたな。忘れてた。日記をつけると食生活の雑さが目に見えてわかるようになる。家に帰って居間に荷物を放り投げて、数時間後にアラームをかけて昼寝。19時頃起きて、ぼんやりとTwitterでフォローしている人のツイキャスを聞いていたけれど、あんまりにも楽しそうなので、変に落ち込んでしまってすぐ閉じた。元気があるときまたゆっくり聞こう。

仕事の制服の衣替えのことを思い出して、押入れから夏制服を引っ張り出す。シャツがタンスくさい。今日の洗濯物と衣替え用のシャツをまとめて洗濯機に放り込んだ。洗濯機の音を聞きながら失恋について考えていたけれど、眠くてよくわからなくなった。洗濯が終わるまでもひと眠り。寝ても寝ても寝たりない。家のことを片付け、シャワーを浴び、適当に髪を乾かしてまたたくさん寝た。

 

4/30 日勤のち前泊

自宅にて7時起床。3時位に起きた気もするけれどすぐ二度寝したのでよくわからない。学生時代の部活の夢を見た。いがみあってはいなかったけれどほんの少し苦手だった双子の女の子たちが出てきた。もうずっと昔のことなのに、今でも学生時代のことを夢に見る。昨日干した制服のシャツが乾いていたのでアイロンがけをする。家事全般の中でもアイロンがけは特に好きだ。でもうっかり者なのでスイッチの消し忘れやコンセントの抜き忘れが心配になる。カーテンを開ける。外は雨。仕事をする気が起きない。傘をさし夏制服をかかえ出勤。

出勤後すぐ空きっ腹にコーヒーをいれたらその後しばらく調子が悪かった。コーヒー、味は好きなんだけど1日にたくさん飲むと調子が悪くなるし、空きっ腹に入れるのもだめで難しい。休憩中に友人に写真のデータを送る。ぼんやりしていたせいで、仕事中使っているカバンの中を水浸しにしてしまった。タブレットも資料もおやつもハンカチもみんなしっとり。お茶やコーヒーじゃなくてよかったけれど、しとしとなことには変わりない。カバンに新聞紙を詰め、タオルを詰め、エアコン直下のスペースを借りて中身を全部干した。通りがかった同僚に「お店屋さんひらいてんの?これいくら?」と言われて笑ってしまった。濡れていてもよかったら、何でも持っていってください。

持ってきたカレーとご飯でお昼。夜はおにぎりとみそしるとコンビニのサラダ。21時過ぎまで仕事をした。翌日も早朝出勤なのでそのまま職場の仮眠室に泊まることにする。わたしと同じように職場に前泊する日勤終わりの先輩たちと、貰い物のおせんべいを片手にしばらく雑談をした。肩が凝っていたのでゆっくり目に湯船に浸かってから寝た。職場のお風呂は我が家のオンボロのお風呂より広くてきれいで使いやすい。温泉や銭湯のでっかい湯船に浸かりたいな。

 

5/1 日勤

仮眠室にて4時半起床。布団の中でしばらくもぞもぞする。諦めてカーテンを開ける。外は霧。わたしの大好きな明るい霧の朝だ。機嫌よくストレッチをしている間に今朝見た夢を思い出した。Suicaを使って買い物したポイントを貯めて、Suicaのペンギンの柄のエプロンと交換してもらう夢。いいな欲しいなペンギンのエプロン。気球に乗ったペンギンの笑顔。衣替えなので夏制服を着る。ジャケットを着なくてもいいので肩がこらなくて嬉しい。ロッカーに眠っていたカロリーメイトを開け、休日出勤でねむたそうな後輩と半分こした。6時前から働く。移動中99.99のロング缶を飲んでいるおじいちゃんを見かけた。朝7時から元気だな。この間も朝6時からスーパードライのロング缶を手に散歩しているおじいちゃんを見かけた。同じ人かもしれない。移動をしている間ずっとぼんやりと外の景色を眺めていた。霧雨が頬にあたって楽しい。ちょっとくらい濡れてもいいやと浮かれながら仕事をする。しろかきされた水田をそっと歩くサギ。白い影が水面に写り込んで美しかった。いつの間にか満開になっていた菜の花も霧雨で湿って美しい。明るい霧の朝はいいな。お昼は少し早めの時間に食べた。コンビニの冷麺。上に乗っかっていたキュウリと味玉を床に落として、しかも味玉を蹴ってしまって、結構落ち込んだ。16時半までの勤務だったのでさて帰ろうかと準備をしだしたところで上司に呼ばれ、体調不良の後輩の代務で夜まで働くことになった。ここ数日ずっと職場にいたな。「今日もありがとうね。明日から2日は職場から電話きても出なくていいからね!ゆっくり休んで!」と泊まりの上司に見送られ退勤。明日明後日と休みなので楽しみだ。GWらしい連休ではないけど、大好きな友人に会って、おいしいものを食べて、春の美しい景色を見て、ゆっくり昼寝して、その全部ができなくてもいいから楽しく過ごせるといいな。コーヒーを飲みながら1週間分の日記を書いた。スーパーに寄って帰ります。

 

 

 

 

 

 

0412-0414

日記。仕事と花見ばかり。

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4/12泊まり明け。

自宅にて4時50分起床。アラームより少し早く目が覚めた。胸のあたりがちょっと気持ち悪い。しばらく布団でぼんやりする。スマホを見る。5時5分。渋々布団から出て支度をする。朝ごはんを持ってくるのを忘れてしまったので、とりあえずお茶だけ飲む。昨日寝違えた首がすっかり良くなっていて嬉しい。顔を洗って寝癖を直してのろのろ仕事の支度をする。6時少し前くらいから仕事が始まる。雲は多いものの太陽は隠れておらず、冬場に比べると同じ時間でもかなり明るい。昨日の雪が溶け残っているのもあって、空気はひんやりしている。おかげで重たい眠気も飛んでいったし気分もすっきりした。明け番の業務はだいたいろくな休憩もなく、バタバタしているうちにあっという間に時間が過ぎる。明け方の景色が一番好きだから、寝起きは悪いんだけど、早起きして働くのが結構好きだ。

風のない明け方の湾は、すべてが眠っているように穏やかで、不思議な質感で空を映す。ウミネコたちが船やウキや牡蠣の養殖の棚にとまり、反射する光のそばでじっとしている。誰も乗っていない舟がぽつりぽつりと海に浮かんでいる。カモたちは自分の背の羽毛にくちばしをうずめてちいさな波に揺られている。サギはその長い脚で浅瀬をそっと歩く。明け方の太陽が海に光の道を作るのを毎日見つめている。飽きない。仕事の合間に出会う美しい景色は写真には残せなくて、誰かと見られたらいいのになと思いながらも、いつもひとりでじっと見つめている。もしかしてこういう時に詩や絵や歌が生まれるのだろうか。


10時前に仕事が終わった。いつもより早く帰れるのが嬉しくて、電車に乗ってうきうきしながら市場へ向かう。普段午後になってからのぞくことが多いのだけれど、午前中の市場は品数も多く、活気がある気がする。魚も果物も野菜も全部がぴかぴかに輝いて見える。

市場をしばらくうろついて、たけのこ・せり・あまどころ・油あげ・さくらエビクリームコロッケ・かぼちゃコロッケを買う。朝飯を食べそびれていたので、市場の端でさくらえびクリームコロッケをかじる。おいしい。

春野菜も山菜もお魚も、気になるものはたくさんあったのだけれど、私の手際の悪さではいっぺんに買っても料理しきれないなと思ったので今回は保留。


市場からの帰り道、家のすぐ近くの魚屋さんにも寄る。ぶどうエビという殻が赤紫のえびと、あと叩いてあるめかぶを買った。お魚屋さんのおばあちゃんと少し話をする。

タケノコ煮るの頑張ってねと応援してもらって嬉しくなった。帰宅。タケノコはえぐみが出る前にさっさと茹でてしまった方がいいと聞いたので、着替えて泊まりの分の汚れ物を洗濯機に放り込んで台所へ。

そういえばわたしの家にはでっかい鍋がない。忘れていた。よくカレーを作るのに使うホーロー鍋に詰め込まれたタケノコはだいぶ窮屈そうだ。調子に乗って一番でっかいのを買わなくてよかった。ネットで見たとおりに米ぬかと鷹の爪を放り込んで中火にかけ、沸騰したら落としぶたをしてぐつぐつやる。ちょうどいい重さの落し蓋がなかったので皿に頑張ってもらった。


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洗濯物を干して、窓際で冷えたビールとぶどうエビ。ぶどうエビはほんのり甘くておいしかった。今度見かけたらまた買ってみよう。眠くなって来たけれど、火の番をしないといけないので昼寝をするわけにもいかない。最近教えてもらった音楽を聞きながらぼんやりする。時々鍋の様子をのぞいて水を足しながら、2時間くらい茹でた。途中寒くなってきたので換気扇を切ったら、部屋中米ぬかとタケノコの匂いでいっぱいになった。実家にいた頃みたい。

「茹でたあとはそのまんま一晩うるかしとくのよ」お魚屋さんのおばあちゃんのアドバイスに従う。


タケノコを無事茹で終えたので安心して昼寝をする。眠気のピークは去っていたので30分位で目が覚めた。夜ご飯はかぼちゃコロッケとめかぶごはん。冷蔵庫で干からびかけていたチンゲン菜の菜花を炒めてにんにくとナンプラーとで味付けたやつ。せりのおひたし。コロッケ以外ぜんぶみどりだ。Netflixの1ヶ月無料のやつに登録したのでアニメをいくつか見てみる。そのあとなんとなく床でごろごろしていたら身体がごまの粒くらいしかない薄い薄い茶色のクモを見つけた。ちいちゃくてかわいいなと思ってしばらく観察する。ふつうに生活していて見かけるような虫ならそんなに怖いとは思わない。ゴキブリはちゃんとみたことないからわかんないけど。

ちいちゃいクモ、手に乗ってくれるかなと取って指で三角を作って囲ったんだけどどうしても登りたくないようで、しばらくウロウロしたのち真ん中で固まってしまった。ごめんね。潰してしまいそうで不安だったのでベランダに引っ越してもらった。また遊びにおいで。

洗濯物をたたんだり目についたところを軽く掃除したりしてぼんやり過ごす。お風呂で歌う。今日はちゃんとすぐに髪を乾かした。

雪平鍋でタケノコご飯を炊いてつまみ食いしてから寝た。1時を回っていた。

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4/13 泊まり

自宅にて7時起床。早起きするつもりが、夜更かしが祟っていつもより遅いくらいだった。昨日炊いたタケノコご飯をおにぎりにする。冷凍しようかと思ったけど全部食べることにした。

お茶を飲んで身支度をして家を出る。少し早めに出ていつもと違うルートを通って出勤する。お寺や公園の桜が満開でとても美しかった。梅や連翹は燃え盛るような咲き方をするけれど、桜は弾けるようだなと思う。ポンポン弾けるポップコーンみたいな花。猫や桜の写真を何枚か写真を撮って、公園のベンチでタケノコご飯をかじる。風が気持ちいいなと思いながら出勤。職場近くの自販機でキレートレモンを買う。すっぱくておいしい。

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誰かと顔を合わせるたびに「お花見日和だねえ」という話になる。わたしを含めみんな仕事なので、ほんのすこし「休みだったらなあ」の気持ちがにじむ。移動。いつもと違う場所で仕事をするけれど、やることはそこまで変わらない。お昼はタケノコご飯と味噌汁。夜もタケノコご飯とコンビニで買った温野菜。あと大玉のチョコボール。途中でミスをやらかしそうになったものの寸前で回避。びっくりした。ここ半年くらい、ミスの多いわたしにしては珍しくかなり穏やかに働いているので、このまま大きなミスなく平和に暮らしていきたい。昼間は暖かいけれど夜はだいぶ冷え込む。窓から月を見つつ、時々ちっちゃく歌いつつ、22時頃まで働いた。さっさかお風呂に入って、いつもとは違う場所の仮眠室にこもる。Twitterを見ているとそちこちでピクニックが開催されていたようで、いいなあと思う。気心の知れた友人と、おいしいごはんやおやつやお酒を持ち寄って緑や水のそばでのんびりするの、本当に素敵なことだと思う。来週それに近いことが出来るっぽいので楽しみだ。おそらく日付が変わる前に寝た。

 

4/14 泊まり明け

出先の仮眠室で起床。うっかり暖房をつけたまま寝たので、寝苦しく、3時半・4時半と一回ずつ目が覚めた。そのたび「流石にまだ早い。もう少し眠れる」と思って目をつむりなおす。結局5時半に起きてそこから支度をする。夢を見たけれど思い出せない。馬に乗っていたような気もする。暖房でひっからびていたからだにポカリがしみる。6時過ぎから仕事をする。いつもより時間に余裕がある勤務だったので、途中で朝ごはんを食べる。タケノコご飯。先輩がランチパックのピーナツ味をひとつくれた。「いっこ食ってから今日はピーナッツの気分じゃないことに気づいた」らしい。11時ちょっと前まで仕事をした。どこか寄り道をして帰ろうかな、と思っていたところ、近所の社宅に住んでいる先輩が車で送っていってくれるとのことなので便乗した。先輩はこのあと人を拾って山形に温泉旅行らしい。

泊まりの荷物が多かったので一旦家に帰って、荷物を軽くする。どこに行くかはまだ決めていなくて、でもとても眠かったから遠出はせず家の近くを歩き回ることにした。知っている公園を回ってみようと思ってふらふらしていたら、木瓜花韮や雪柳などたくさんのお花が見られて嬉しかった。ふわふわの茶色いボーダーコリーにめちゃくちゃな勢いで吠えられた。柴犬にも吠えられた。

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焼き菓子屋さんでビスコッティとチーズケーキを買って、お店のおばあちゃんと少し話をする。近くのお花屋さんでコデマリをみつけて嬉しくなって買った。これからお花見をするのに大物をつかまえてしまった。お菓子屋さんのおばあちゃんに教えてもらった公園をのぞいたあと、昨日と同じ公園に向かう。昨日は朝行ったからあんまり人がいなかったけれど、今日は晴れた日夜の昼間ということもあって、お花見の集団がそちこちにいた。だいたい近所の人っぽい。ちょうどよく座れる場所を探してしばらくうろうろ彷徨った。ちょうどいい石を見つけたので腰掛けてチーズケーキを食べる。めちゃくちゃ濃厚で、ほんのり酸味があっておいしかった。近くのコンビニでコーヒーを買ってきたらよかったな。

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しばらくぼんやりしていたけれど眠くなったので、日陰に移動して、大きな岩にもたれかかってすこし寝た。夢は見なかった。

家に帰ってバケツに張った水にコデマリを挿す。花の付きが良くないからと2本で1本分の値段にしてくれたやつ。花が咲くのが楽しみ。ビスコッティをかじってぼんやりする。結構お腹にたまるなこれ。確実に眠たいのだけれど目が冴えて眠れない。あたまがぐるぐるする。困ったなと思いつつ目薬を注して床に転がってみたらあっという間に眠っていた。

長い昼寝。21時頃やっと目が覚めた。まだ眠い感じがするけれどこのままだと朝まで寝続けそうなので起きあがる。何をするでもなくぼんやりする。そういえばさっき夢を見た。よく夢に出てくる街でデパートを見つける夢。 

メモをもとに日記を書いている。昨日のことだってすぐ忘れてしまう。

 

 

 

四月の雪 鳩の花見

 

4月11日のこと。

部屋が寒く、朝を待たずに目が覚めた。たしか3時ごろ。どうやら寝違えたようで左の首筋が痛い。足元でぐちゃぐちゃになっていた毛布を引き上げて二度寝をする。この寝違えたのは実は悪夢で、もっかい起きたらなんともなくっていてくれと念じる。次に起きたのが6時ごろ。出張の日取りを勘違いしてたことに旅先で気づいて、今からじゃあどうやっても間に合わない……という夢を見た。めちゃくちゃ焦っているはずなのになぜかコンビニでフルーツサンドとコーヒーを買っていた。いくらなんでものんき過ぎる。首を寝違えたのは現実だった。枕元に放られていたリモコンをひっつかんで暖房をつける。あっという間に部屋があたたまる。嬉しい。布団から這い出てカーテンを開けたら雪が積もっていた。雪!とはしゃいでTwitterを開く。

 

今日は比較的ゆっくりめの始業だし、早めに家を出て少し散歩をしようかな。思いついたもののどうにも動く気力が出ない。寝ぼけた頭を叩き起こすためにシャワーを浴びる。髪を乾かすのが面倒で、濡れた髪のまま昨日の残りの稚貝の味噌汁とたまごかけごはんをかきこむ。冷蔵庫の奥から未開封のカマンベールチーズをめっけたので黒胡椒と蜂蜜をかけて食べた。半分はまた今度食べよう。まだ髪を乾かす気になれないので、Youtubeでお菓子作りの動画をかけながら昨日と今日の分の洗い物を片付ける。洗い物のほうがハードルが低い。

子どもの頃から、誰かが料理をしているのを見るのが好きだ。今は一人暮らしなのでYoutubeでいろいろ見ているけれど、本当は友人や家族が料理をしているのを見たい。ガレット・デ・ロワを作る動画を見終わったので、観念して髪を乾かすことにする。髪を切ったので以前の半分くらいの時間で乾く。よく見えづらい襟足らへんに寝癖がつくと厄介だけれど、最近はそれにも慣れてきた。

 

泊まり勤務の支度をして家を出る。せっかく積もった雪だけれど、6時ごろから降り出した雨でだいぶ溶けてしまった。シャーベット状の雪をぐしゃぐしゃ踏み潰して歩く。最近毎日のように見かけていた馴染みの猫たちも、今日ばかりは暖かい場所に引っ込んでいるようだ。桜と雪が一緒に見られたらいいなと思い、駅へ向かう途中公園に寄った。ほんの少し溶け残った雪と満開まであともう少しの桜をぼんやり眺めて歩く。

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f:id:aomidorinomizu:20190412171252j:image〈雪柳と雪〉f:id:aomidorinomizu:20190412171246j:image

 

小一時間歩いて身体が冷えたので、まだ少し出勤には早かったけれど電車に乗った。暖房のきいた電車はぬくく、うっかり寝そうになる。

出勤早々、後輩の女の子がでっかいミッフィーのぬいぐるみをくれた。酔っ払ったときにゲームセンターで2匹捕獲したらしい。とてもかわいくて一気に元気が補給された。

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曇りの日の水面にうつるサギはきれいだなとか、今日はやけに柴犬を見かけるなとか、タケノコが食べたいなとか、そんなことを考えていたらあっという間に夜だった。トラブル対応で昼ご飯を食べそびれて、もらったチョコ3つと飴1つで済ませてしまったので、夜ご飯はすこし贅沢をしてお弁当屋さんのハンバーグ弁当を食べた。こうして日記を書いていると自分の食生活の偏りが明らかになってちょっと驚く。あしたはちゃんと野菜を食べようと思いながらトマトジュースを飲んだ。0時頃仕事が終わり、仲のいい先輩にもらったジュースを飲みながら適当にストレッチをする。業務中あっち向いてホイでもやってるのかってくらい首を動かすのだけれど、今日はずっと壊れかけのロボットみたいな動きをしていたと思う。明日には治っているといいな。ざっとシャワーを浴びる。泊まりの日は早く寝たいので面倒臭がらずにさっさと髪を乾かすことができる。家でもこれだといいんだけど。職場の仮眠室の布団に潜り込む。最近マットが変わって寝心地がとても良くなったその布団のおかげさでTwitterを見ているうちにぐっすり眠っていた。

 

 

 

 

 

 

菜の花サンドたまごサンド


水辺でもなんでもないただの日記です。ひとの日記を読んだら書きたくなっちゃった。長い文章書き慣れていないのがバレバレかと思います。まあいっか。

 

4時半ごろ、喉が渇いて起きた。昨晩うっかりエアコンをつけたまま寝てしまったので乾燥して目が変な感じがする。目薬をさしてつめたい水を飲んだら生き返った心地がした。部屋の湿度をあげようと思い、鍋でお湯を沸かしてしばらくそのままにしておいた。台所の椅子に腰掛けてぐらぐらと煮立つお湯を見ていると落ち着く。ついでにそのお湯で玄米茶を煎れる。熱くてぜんぜん飲めない。お茶を諦め、燃えるごみと資源ごみを捨てることにする。こないだ割った食器も。外に出てみると空気がひんやりと澄んでいて嬉しい。ごみ出しのためにアパートの階段を上り下りしていたらお茶がちょうどいい具合にさめた。

 

昨日の朝、早起きして暇だったからエビチリを作った。大好物なんですエビチリ。半分はお弁当に持っていったので、のこりの半分を朝ごはんにつまむ。豆板醤を入れすぎたせいでちょっと辛い。でもおいしい。エビチリを食べ終わったあたりで、一緒に水切りヨーグルトをこさえていたことを思い出した。大きめの味噌漉しにキッチンペーパーを張ってマグカップにのっけて冷蔵庫に入れたやつ。丸一日置いたのでかため。適当な器に入れてはちみつと黒胡椒をかける。ピンクペッパーも見つけたのですこしかける。この頃ピンクペッパーがかなり好きで、とりあえずいろんなものにかけてみている。ピンクペッパーが合法で良かった。それにしても豆板醤に胡椒にヨーグルトにはちみつってのどに優しくしたいんだか厳しくしたいんだかよくわからない組み合わせだな。おいしかった。半分残っていたヨーグルトをまた味噌漉しにセットした。味噌漉しや茶こしを極小のザルとして使いがち。便利だから。


ちいさめのボウルに水を張って、おととい閉店間際のスーパーで手に入れた菜の花に水を吸わせる。ぎゅうぎゅうに束ねられ少ししおれていた菜の花が元気いっぱいに葉を広げるさまなかわいいなと思う。青菜の類を食べるときいつもこうして水を吸わせるけれど、菜の花たちが一番かわいい。たくさん水を吸って元気になっておくれ。今日中に食べちゃうんだけどね。


実家にいたころ、春は毎日土手の菜の花をつんで帰り、母や祖母におひたしにしてもらっていた。ごま和えやくるみ和えも大好き。山には無限に菜花が生えている。祖父が菜種油を採るために畑いっぱいに菜花を植えたことがあって、とてもとても綺麗だった。今年の春もどこかで菜の花畑を見られるといい。

 

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昨晩と今朝の洗い物をまとめてやっつける。洗い物やキッチンの掃除をするときYouTubeAmazonプライムの動画を流しながらやるのが好きだ。余力があったので床掃除もした。

二度寝をしようかどうか迷う。仕事の連絡が来ていたので返信を考える。さすがにまだ早い時間だし6時以降に返事をしようと保留。サンドイッチを作ろうと思ったのでバターを冷蔵庫から出して二度寝した。


起きた。灯油販売とごみ収集の車の音がする。洗濯機を回して、仕事の連絡を返す。

TwitterのDMで女の子から海の写真が届く。時々なんだけど、旅先の水辺とか、お気に入りの水辺とかの写真を送ってくださるひとがいて嬉しい。DMをくれる女の子たち、みんな親切で礼儀正しくてキュートだ。ありがたいな。お返事が遅くてごめんなさい。ありがとう。


すっかり冷たくなった玄米茶を飲みながらTwitterを眺めている。TLの流れがゆるやかだなと思ったけど、そういえば平日の午前中だった。友人たちと5月の旅行の予定を立てる。たのしみすぎてひとりで踊ったり歌ったりしている。まだ見ぬ遠くの街。素敵な水辺の街。とても好きな友人。これから仲良くなりたい友人の友人。早く5月にならないかな。


お昼近く。昨日の帰りに買ってきたパンでサンドイッチをこさえる。サンドイッチのこと、まだよくわかってないんだけど、つくるのも食べるのも楽しい。3月はサンドイッチ強化月間と決めていて、いろいろ試している。レパートリーは少ない。

 

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菜の花と新玉ねぎのサンドイッチとふわふわのたまごのサンドイッチ。まもなく花開きそうな蕾をひとつ摘んで、お気に入りの小さいコップに飾った。きれいに咲いてくれますように。いびつなサンドイッチは結構おいしかった。もらいもののコーヒーを淹れて飲む。わたしはコーヒーを淹れるのがあんまり上手じゃないのだけれど、今日はちゃんとおいしかった。嬉しい。花粉症気味なのに洗濯物をベランダに干してしまった。うっかり。タオルがあっという間に乾いて嬉しかった。ふわふわのタオルにはさまれてサンドイッチになりたい。普段、休みの日は寝てばかりいるかふらふら散歩して帰ってこないかの二極なのだけれど、今日は珍しく家事が捗る。

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14時くらい。天気が良かったので散歩に出る。ぐるぐる回り道をして、通ったことのない道を通って、一時間くらいふらふらしてからなじみのスーパー二軒を回った。鶏レバーが200gで104円。気に入っているお麩や気になっていた牛乳を買う。その他細々としたもの。でっかい春キャベツが出ていてかなり気になったけれど今回は見送る。春キャベツ、あさりと一緒に蒸したらおいしいだろうな……。シャンプーと洗濯洗剤それからキッチンペーパーも切れそうだったなと思ってドラッグストアに寄ったら結構な大荷物になってしまった。Amazonで買えば良いんだけど、わたしは宅配便の受け取りがあまり得意じゃない。

 

帰宅。きゅうりをかじりながら鶏レバーのクリームソテーをつくる。おいしかったんだけど、レバーをちいさく切りすぎたせいか泥みたいな見た目になってしまった。おいしい泥。ながぐつについてる田んぼの泥。なんだこれ。今日ちょっと乳製品をとりすぎた気もする。まあいっか。要領が悪すぎて洗い物がたいへんなことになってしまった。気合いを入れてやっつけた。えらい。


18時前。まだ外が明るい。ずいぶん日が長くなったなあと思いながらお風呂に入る。明るいうちにお風呂に入るのが好きだ。実家のお風呂には窓があったけれど、この家のお風呂には窓どころか換気扇すらない。つぎ引っ越すときは窓のあるお風呂のついた物件がいい。そして朝風呂昼風呂する。


お風呂に入る前に八朔を剥いて冷蔵庫で冷やしておいたので、あがってすぐ、髪も乾かさず、台所でつまむ。6つで298円の八朔、ほんとうにおいしかったな。とうとう食べ切ってしまった。悲しい。時期が終わってお店から消える前にまた買ってこよう。八朔のことしか考えられなくなってきた。さっき食べたのに。

お風呂上がりや深夜早朝に台所で食べるくだもののおいしさは特別だな。生まれ変わってもくだものがおいしいところで生きたい。

Twitterを見るといろんな人が空がきれいと話している。残念ながらわたしの家の周りは暗くなっていた。カーテンを開けておいたらよかったな。

 

 毎年夏秋に野球系の仕事が入ってくるんだけど、野球のルールがいまいちわからないので勉強しようと思って実況パワフルプロ野球6を手に入れた。ニンテンドー64のソフトです。なんか違う気がするけど楽しいからいっか。サクセス?をやってみたんだけど、育成の流れがよくわからなかったのでとりあえず練習モードで打ったり投げたり捕ったりしています。パワプロは一時間半くらいやった。なんとなくパソコンを開いて写真を見返してみた。青森や長崎に行ったときの写真を見ていると、旅に出たくて出たくてたまらなくなってくる。穏やかな海、美しい水。早く旅に出たい。

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あしたは早起きして始発に乗って、ちょっと遠くの友だちの家に遊びに行く。楽しみだな。昼寝をしたのであまり眠くない。日記を書き終わったのでもうすこしだけ夜更かしします。じゃあね。

雪 川 温泉

f:id:aomidorinomizu:20180110233625j:image朝5時ごろ、職場のベッドで目がさめた。暖房をつけたまま寝てしまったので目がひどく乾燥している。半分寝ぼけながら前の晩にもらった明太子のおにぎりを食べ身支度をする。6時くらいから仕事をはじめた。日が出る前はやっぱり空気が冷たい。仕事中ふと窓の外を見ると川が金色に輝いていて美しかった。土手や田んぼにうっすらと雪が積もっている。少し日が照ればすぐに溶けてしまうくらいうっすら。そういえば年が明けてから、あれだけたくさん川にいたガンたちを見かけていない。今はどこの水辺にいるのだろう。ガンと同じくらいにやってきた白鳥たちは広い田んぼの真ん中に座り込んでいた。雪よりも白い。冬でも目立つ大きい鳥。


眠気に抗うために、今日は仕事が終わったらどこに散歩に行こうかなと頭の端で考える。明日も仕事だからそう遠くには行けないけれど、知らない街をぼんやり歩きたい。どこかに散歩に行きたいなと思う時はだいたいみっつよっつある候補の中から、天気と気分とあと電車やバスの乗り継ぎを考えたり考えなかったりして飛び出す。

特にトラブルもなく仕事が終わったので、大きい駅でおやつを仕入れて電車に乗る。ふくらはぎの後ろがヒーターであたためられて、あっという間に眠くなる。コートを膝にかけるとこたつのようにぬくくていい。膝の上のリュックを抱きしめ終点まで眠る。終点からは別の列車に乗り換える。車体に雪をくっつけ白い煙をもうもうとあげながら走るディーゼル車に乗ると、雪国に来た気持ちになる。なんとなく。乗る前までは終点まで眠ろうかと思っていたけれど、気が変わって、その少し手前で降りてみることにした。到着時間を調べて、その少し前にアラームを設定し再び眠る。結局アラームが鳴る前に目が覚めた。目が覚めると雪景色だった。


小さな駅で降りて川沿いの道を歩く。この辺りは、思っていたほどの雪はない。ただ溶けてシャーベット状になった雪が靴の中に入り込んできてとても冷たかった。こんなことなら職場に長靴を置いておくんだった。しもやけにならないといいなと思う。子どもの頃はしょっちゅうしもやけをこさえてべそをかいていた。

川辺は人はあまりいなくて、ただ熟れきった柿をつつく鳥たちがギューイギューイと鳴くので賑やかだった。こんなに寒かったらあの柿はアイスみたくなってるんじゃなかろうか。足の冷えは諦めてずんずん歩く。のぞいてみようと思った店は軒並み定休日だとか臨時休業だったので、とにかく川を見ていた。なんとなくお堀っぽいなあと思って調べてみたら、あながち外れでもないようだった。かつてのお城のお堀でありつつ、今現在は農業用の水路でもあるらしい。

 

城址の公園まで登っていく気力はなかったけれど次の電車までまだまだ時間があったので、由緒ある庭園をのぞく。溶けかけの雪がぼさぼさ頭上から落ちてくるのでマフラーを広げてほっかむりのようにして歩く。庭園の池はほとんど凍りついている。雪かきをしているおじさんがいたのだけれど、かなり勢いよく、あつめた雪を池の端に放るので笑ってしまった。庭園にはいろんな樹木が植わっていたのであたたかい時期にまた来たい。


足の痛さがどうしようもなくなってきたなで、さっき降りた駅のひとつ先の駅まで歩いて待合室にこもる。出かけに買ってきた燻製たまごふたっつとあま酒。昼食なんだかおやつなんだかよくわからないけれど、あたたかい場所でお腹に物を入れると気持ちが落ち着く。手持ち無沙汰なので市で作っているパンフレットをめくる。マガンのゆるキャラがかわいらしい。パタ崎さん。県北にはいいゆるキャラがたくさんいるな、ねじりほんにょとかパタ崎さんとか。絶妙だ。

 

そのうちまた列車がやってきたので乗り込んで、ロングシートの中でもヒーターの吹き出し口の近い席に座る。足が凍りついたように冷たい。温泉のことしか考えられなくなってきた。
15分かそこらで温泉街の最寄駅に着く。この間きたのは夏前だったかな。たしか木苺がなる季節だったと思う。その時は沼をみてボートを漕いで温泉に入った。季節が変わって雪を被った山は青白く美しかったのでしばらくぼんやりと眺めていた。坂道を歩いて山がきれいに見える場所を探したけれど何より足を温めないとと思い出し公衆浴場に向かう。どうにかこうにかたどり着いた温泉でしっかり温まったので、併設の休憩スペースでひと休みする。冷えから解放され安心したのか一気に眠くなってくる。畳に転がりコートを被ってひと眠りする。気づけば30分ほど昼寝をしていた。
外に出て少しした頃雪が降りだした。傘が必要なほどではないけれどマフラーを念入りに巻くことにする。土産物屋さんをのぞきながら温泉街を歩く。あらゆる場所にこけしをモチーフとしたものがあって楽しい。お気に入りはこけし公衆電話。でっかい。そういえば実家の蔵にはたくさんのこけしが眠っていたけれど、あれはどこのこけしなんだろう。鳴子?土湯?今度見てみよう。

お餅屋さんのふかふかの栗団子を食べたらしょっぱいものが食べたくなったので、ちいさな食堂で山菜きのこうどんも食べた。うどんやもちやだんごの類はどこに行ってもつい食べてしまう。ストーブの天板からはみ出すようなでっかいやかんがあって、ちょっと欲しいなと思った。最後にもう一箇所、以前に立ち寄って気に入っていた公衆浴場で身体をぽかぽかにして帰りの電車に乗る。


帰りの電車もあっという間だった。電車やバスでの移動は時間やルートや乗り継ぎの制限があるけれど、ぼんやりしていても遠くまで行けるし疲れ切って眠ってしまってもちゃんと帰ることができるからありがたいなと思う。
眠って、乗り継いで、また眠ってとしているうちに大きな駅まで帰ってきた。駅前の大きな本屋さんに用事があったのを思い出して寄ってみたけれど、目当ての本は在庫がなく残念だった。そういえばと思ってもう一冊、以前から読んでみたいと思っていた本を買って帰る。まだ少ししか読んでいないのだけれど、そのロシアの旅行記を読んでいたら日記が書きたくなって、今こうして日記を書いている。そういえばパタ崎さんはシベリア出身らしい。f:id:aomidorinomizu:20180110233600j:image

沼と白鳥

今日のピクニックのこと。

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昨日、夜寝る前にずっと渓流のことを調べていたのだけれど、気づいたらそのまま床で毛布をかぶって寝ていた。ここのところ旅行とか出張とかが続いていて、それでとうとう体力が尽きたっぽい。だいたいいつも4〜6時くらいの間には起きるのだけれど、今朝は10時過ぎにやっと起きた。充電切れの寝方だ。おとといは出張で、ずっと慣れない踊りを踊っていた。その筋肉痛がまだ抜けきらない。これがダルさの原因かもしれない。


そのまま夕方まで寝続けるつもりだったけれど、カーテンの隙間から外をのぞいてみたらとてもいい天気だったので気合を入れて毛布から這い出る。ここで這い出ることができるかどうかで1日が決まる。秋冬は勝率が低い。洗濯機をがらがら回している間に、少し前に福島で買った大きな梨を剥いて丸かじりする。1.4キロもある大きな梨で、名前はかおり。甘くておいしかったのだけれど、真ん中のあたりがちょっと腐っていて焦った。虫食いもしれない。とにかくちょっと危険な感じだった。腐ったところはギリギリかじらなかったけれど、お腹を壊しやしないかと一日中ヒヤヒヤしていた。

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 胃に物を入れてもまだ少し眠いので、部屋の掃除もそこそこにソファーに転がる。洗濯が終わるまでの間、コーヒーを飲みながら渓流釣りの動画を見ていた。渓流釣りのことはちっともわからないのだけれど、水の音や熊鈴の音が心地よいし、水中の魚や堰が映っているものもあって、ぼんやり流し見るのにとてもいい。人があまり喋らない、静かな動画を選んでよく見る。

相変わらず、自分でいれたコーヒーはあんまりおいしくない。家を留守にすることが多いとなお下手になる気がする。練習しよう。おいしいコーヒーが飲みたい。

 よく晴れた日に洗濯物を干しつつ窓を開けて換気をすること、普段使わない部屋(カーテンすらかかっていない アイロン台しか置いていない四畳半)で静かにアイロンがけをすることがとても好きだ。水辺に出向くのと同じくらい気に入っていると思う。秋のひんやりした風を浴びつつ家事をしたらなんとなく眠気が落ち着いてきたので、シャワーを浴びて散歩に出ることにした。大きい梨でそれなりにお腹がいっぱいだったのでお昼ご飯については保留。本当は早起きして奥入瀬渓流錦秋湖に行きたかったけれど、寝坊をしてしまったし、夜は夜で職場に寄る用事があったので今回は近場にした。出がけにのぞいた家のすぐそばの水路は春夏に比べると水かさが減っていたけれど、流れが穏やかな分よく光を反射してぴかぴかと美しかった。この水路の近くでは3匹のねこを見かけることが多い。わたしは水路パトロールねこと呼んでいる。水路パトロールねこ、最近会ってないな。元気だといいな。

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乗換駅でおやつを仕入れて、少し混んでいる電車に揺られる。海に行くか沼に行くかギリギリまで悩んだけれど、前々から行ってみたかった沼と公園を目指すことにする。紅葉が見られればいいなと思ってそうした。沼の最寄り駅を出て歩き出したのが15時半過ぎだったから、いつ日が暮れるかとちょっとドキドキしながら歩く。暗くなる前に水辺につきたいところだけれど、秋は日が落ちるのが早いしわたしはだいたいいつも迷子になったり寄り道をしたりするのでなかなか計画通りには動けない。

 
グーグルマップを見ながら歩いたのにどこかで脇道にそれてしまったらしく、フェンスを挟んだ、公園の外側の道に出てしまった。人目もあるからフェンスをよじ登るわけにもいかず、ちょっと困った。

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フェンスの向こうの楽しそうな人や美しい芝を眺めながらしばらく道なりに歩いていると目指していた沼に突き当たって、そこからようやく公園側に入れた。だいたい30分くらい歩いたかな。日はまだ落ちていない。よかった。 

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紅葉にはまだ少し早かったかもしれない。それでも夕日で照らされた山とぴかぴか光る沼はとてもきれいだった。風も穏やかだったので水面がつるつるしている。水際からすこし離れたところに座り込んで、膝の上におやつを広げる。クリームボックス・カフェオレボックス・飲むヨーグルト。甘いものばっかりだ。クリームボックス、甘くてひんやりしていておいしい。大好き。バス釣りをしている人が遠くにいるくらいで、沼の周りはとても静かだった。ぼんやりしていると遠くにいた白鳥が寄ってくる。お腹が空いているのかな。手持ちのパンを食べきってしまったあとだったのであげられるものがなくて申し訳なく思った。いろんな水辺に行くたびに、居残り白鳥を見つけている気がする。冬になったらたくさんの白鳥が飛来するのだろうか。もう少し寒くなったら白鳥を見にまた来ようかな。

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帰り際は閉園間際の公園の中を通り抜けた。夕日に照らされながらサッカーの練習をしている人や犬の散歩をしている人が沢山いて賑やかだった。夕日に向かって歩くとかなり眩しい。秋の、少し寒い夕方は本当に美しいと思う。

とても楽しかったけれど、あっという間にあたりが暗くなってしまってすこし寂しかった。図書館に寄って職場へ向かった。

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それから、台風が来る少し前に、非番で女川に散歩に行った。前に女川に行ったのはたしか1年くらい前だと思う。ガラガラの電車に揺られている間、りんごをぴかぴかに磨いていた。昔はよく、兄と一緒に縁側でりんごを磨いていた。秋映という名前のきれいなりんご。いい名前だな、秋に映える。乾いた布でこするとすぐにツヤが出てくる。ぴかぴかのりんごは日の光をあてるとさらにぴかぴかに輝く。誇らしげにも見える。かわいい。

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石巻から女川に行く時横目に見える万石浦がとえも好きだ。晴れた日はきらきら光る穏やかな内海。窓側の席に座って、曇りの日の薄暗い景色をを眺める。去年は夕方に万石浦の周りを歩いて迷子になった。また行きたいけれど、今度は暗くなる前に歩き出した方がいいだろうな。

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女川の駅のあたりはまだ工事をしているところが多くて、なかなか海には近づけない。工事が終わったら、どんな街になるのかな。どんな港になるのかな。駅前は新しくきれいなお店が並んでいて、土日は特に観光客で活気付いている。前に来た時はたしか海鮮丼を食べた。女川丼のポスターはどれも良いので気になったら見て欲しい。今回は雨風で身体が冷えきっていたのでコーヒー屋さんに立ち寄った。気仙沼のコーヒー屋さんの分店だったと思う。コーヒー屋さんを出て、駅とくっついている温泉施設に向かう。女川温泉ゆぽっぽ。静かでこざっぱりとしていて、平日だと地元の人が多い気がする。広いお風呂でゆっくり身体をあたためて、休憩室でさっき磨いたりんごをかじって、帰りの電車はずっと寝ていた。
石巻牡鹿半島のあたりも、時間をかけて歩きたいな。

 

久しぶりの日記でした。おしまい。

6月のこと

沼と洞窟と滝とあやめと海岸と実家の猫と牛乳色の霧のこと。書きかけの日記がいくつかあったのでまとめます。とても長い。

 

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6月の下旬に探検に出た。前々から楽しみにしていて、張り切って朝5時に起きたのに忘れ物をして家に戻り、その上乗る電車を間違えて思いっきり待ち合わせに遅刻した。自分のどうしようもなさに落ち込む。今回の探検先は少し遠くの洞窟と滝だった。洞窟は小さな山にあって、小川に沿って坂道を登っていく。入洞の料金を払って、町営のプールのそれのような更衣室に入り、ロッカーに荷物を預けた。ずぶ濡れになっても大丈夫な格好と動きやすいサンダルに着替える。手荷物はジップロックに入れたiPhoneとクリップライトだけ。少し悩んだけれど、洞窟の中というのは年間を通して気温も水温もほとんど変わらないと聞いたので上着を羽織る。一歩足を踏み入れると洞窟の中は外とは打って変わってひんやりとしている。空気が湿っているけれど不快ではなくて、でもちょっとだけ不安になる。途中までは水の気配もそうなくて、岩場をひょいひょい進むことができる。洞窟の奥の方に進むと、備え付けのライトがなくなるので自分の手持ちの灯りで進むことになる。流れる水に足を浸すと、痺れるくらいに冷たい。入洞前の説明によると10〜15分くらいすると足の感覚がなくなってきて痛くなくなるから大丈夫!とのことだったけれど、本当に大丈夫になるのか不安になるくらいビリビリした。


小さな灯りを頼りに、ひと1人がやっと通れるような狭い道を進んでいく。途中カニ歩きで岩と岩の間をくぐり抜けるポイント(足から入ると嵌って抜けられなくなるから必ず頭から入ってと言われていた)や、四つん這いになって手足を水に浸して天井の低いところを抜けるポイントなどがあった。この四つん這いの場所でずぶ濡れになったのだけれど、オオサンショウウオになった気持ちでざぶざぶ歩くのがとても楽しかった。終始前の人のカンテラの灯りがゆらゆら揺れていて、ゼルダの伝説っぽくてワクワクした。前の人は映画のエイリアンみたいだと言う。エイリアン、見たことがないから今度見てみようかな。


いつの間にか、足のビリビリはおさまっていた。洞窟の中には小さな滝や不思議な岩(ピグモンみたいな質感のものや、よくみると白くキラキラ光っているもの)がたくさんあってとても楽しい。この洞窟を最初に見つけた人はもっとドキドキしただろうな。一般に解放されているのは洞窟の入り口のわずかな部分で、その奥にはまだまだ長く深い洞窟が広がっているそう。
奥のエリアでは、絶えず水が流れていた。薄暗い中で小さな滝が飛沫をあげて勢いよく流れ落ちるのがとてもよかった。洞窟の中は水音がよく響く。静かに静かに水を湛える地底湖も美しかったし、足下をさらさら流れる水も透明度が高い。洞窟の中はだいたい狭いのだけれど、ラピュタの洞窟でパンを食べるシーンのようにひらけているところもあった。岩場に腰かけてひと休みしていると、わずかな灯りに照らされながら揺れる水面が美しくて、ずっとこの洞窟にいたいと思う。洞窟の中の写真はブレてしまってうまく撮れなかったけれどそれでもよかった。そういえば、洞窟の中でうっかり頭をぶつけた回数を数えていたのだけれど、20を超えたあたりで面倒になって数えるのをやめた。一緒にいた人は片手で足りるくらいしかぶつけていなかったので、多分わたしは洞窟を歩くのが下手なのだと思う。ものすごく。痺れるくらい冷たい湧水にふくらはぎまで浸かって洞窟の奥を目指すのはとても楽しかった。また行きたいな。

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ひんやりとしていた洞窟を出ると、思い出したかのようにもやもやと湿った暑さが襲ってくる。更衣室で乾いた服に着替える。

プールを出た後のそれと似た倦怠感。人気のない坂道を歩いていると、紫陽花は咲いていないしセミだって土の中に潜ったままなのに、なんだかもう夏の終わりみたいだと思った。四季が4頭の犬で、円を描くように回っているとすると、春の尻尾か夏の鼻の先というところだったと思う。アイスが食べたくて仕方なかったけれど近くには釣り堀しかなかったので諦めた。

 

近くにあるもう1つの洞窟にも行った。こちらは子ども連れでも入りやすい鍾乳洞だから、駐車場がかなり混んでいた。小学生くらいの時に一度来たことがあったと思う。先ほどの鍾乳洞とは趣が異なって、広く高い洞内の壁や天井沿いに大きな鍾乳石がたくさんある。鍾乳石でできたカーテンや滝や柱は遠くから見てもわかるくらいなめらかで、なんだか西洋の宗教画のようだし、地面からタケノコのように伸びる無数のトゲトゲはお寺にある地獄絵図の一面のようだった。一番大きなものはパイプオルガンがものすごい進化を遂げたみたいな感じだった。例えがわかりづらいと思うので写真を見てください。

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近くにあったつるつるでぺたぺたの石を撫でたらひんやりしていた。洞窟の中で植物を見かけると、宝物を見つけたように嬉しくなる。苔や小さな芽。だいたいが蛍光灯の近くにひっそりと生えている。洞窟の中で何か生きているものを見つけると、それがコウモリでも苔でも安心する。

 

それから、憧れの大きな滝を見に行った。周囲のお店が軒並み滝にちなんだ名前をつけていて面白い。大きな滝は水量もすごくて、ただただ圧倒された。この激しく大きな滝を辿ると、穏やかに流れる川があるのだと思うとなんだか不思議な気持ちになる。上流から滝を見下ろしてみたい。かなり落差がある滝だから、上から見たら川が急に切り取られたように見えるんじゃないかと思う。気になって仕方がない。f:id:aomidorinomizu:20170713110934j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713110940j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111003j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111023j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111047j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111108j:imagef:id:aomidorinomizu:20170713111131j:image
下から正面からそれから横から滝を見る。見る場所によってかなり印象の変わる滝で面白い。よく晴れた日だったから滝の近くに小さな虹がかかっていて、見つけた瞬間嬉しくなった。仕事中に虹を見つけることがあるのだけれど、写真は撮れないし仕事中は大体ひとりだから誰かに話すこともできない。久しぶりに、人に「あそこ見てください 虹ですよ」と言えた。ちょっと嬉しい。
冬は滝が凍ると聞いたので、それもとても気になる。この滝が凍ったら、きっと大きな大きないきものが眠っているように見えるのだろうな。さんずいにりゅうで滝と瀧。冬の眠る滝を見に来られたらいいな。地ビールを飲んだり甘いおやつを食べたりしてひと休みする。茶屋から見える山の緑が美しかった。あとなぜかくまモンのかかしが居た。茶屋のおじさんの豚柄のTシャツに「おりがみ」と書いてあって謎しかなかった。

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それからまた別の滝を見に行った。この滝は小さな2本の滝なのだけれど、側まで近づいてなんと触ることもできる。前に写真を見せて貰ってからずっと行きたいと思っていたところなので結構な感動で、おかしな行動に出そうになった。雨の翌日だったからか水の勢いがすごくて、あたり一帯が滝の飛沫できらきらしている。空から水が降ってくるような感覚だった。まとまって勢いよく落ちてくるので雨とはまた違って楽しい。午前中だとちょうど日が差してキラキラするらしい。足下には小さくすばしこい魚が泳いでいた。このあたりは鮎が有名と聞くけれど、あれはなんの魚だったのだろう。サンダルを履いていたのでひんやりとした水に足を浸してしばらく遊んだ。あまりにも良い滝だったので、時間があったらずっとあそこで遊んでいられたと思う。うまく日記を書けないんですけれど、本当に本当にとてもよいところで、絶対にまた行きたい。美しい滝だった。

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別の日、美しい沼に行った。本当はその日は滝を見にに行こうと思っていたのだけれど、非番で乗ることのできる電車の時間とバスの時間が合わなかったので次回に持ち越し。さてどうしようかなと悩んでいたら、退勤が同じくらいの時間だった先輩にお昼ご飯を食べようと誘われたので、ピザをつまんでゆっくり話した。先輩はわたしの今の仕事の師匠で、とても優秀な人。飄々としていて人を煙に巻きまくるので妖怪か狐のようだと言われているけれど、弟子のわたしには見習い時代から今に至るまで本当にとてもよくしてくれている。先輩の一押しの海と島について話を聞いて、また行きたいところが増えた。いろんな人と話していると、みんなそれぞれに、心の中にそっと広がる水辺があると分かる。お気に入りの水辺。
猛暑になったら公園で水風船を思いっきり投げ合おうと誘われた。ちょっと気になる。先輩と一緒にダラダラ水着や可愛い浮き輪を見て夏への想像を膨らませ、それから別れた。調べてみたらちょうどいい時間の電車があったので、前に教えてもらった沼に行くことにした。本当はピカピカに晴れた日に行こうと延期し続けていたのだけれど、いや何回行ったっていいんだなと思い電車に乗った。思い立ったら吉日。
非番の眠気に耐え切れなかったので、電車で寝て、乗り継ぎの駅の待合室でアイスをを食べ、次の電車でまた寝て、としていたらあっという間に沼の近くの温泉街に着いていた。2時間弱。結構近いし、もっと早くにくればよかったな。山間の温泉街なので坂が多い。レンタカーを借りてダムと沼を見に行こうかと思ったけれど、ペーパードライバーで駐車もろくにできないのに温泉街の細い路地を抜けるのはこわいなと思って諦めた。
沼までの道にはきらきらの木苺がそこかしこに生っていた。誰の山かわからないのでさすがに取って食べるのは諦めたのだけれど、夏だなあいいなあと気分が高まる。

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曇りの日だったのでエメラルドグリーンとはいかなかったけれど、緑色の沼は静かでとても綺麗だった。ボート屋さん兼お茶屋さんといった感じのお店があったのでボートを借りて沼に繰り出した。ボートに乗るのは10年ぶりくらいだったと思う。お店のおじいさんが熱心にレクチャーしてくれてのだけれど、ひとりで無事帰って来られるかかなり心配だった。ゆっくりゆっくり漕いで沼を散策する。案の定何度か座礁しかけた。

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お店のおじいさんはこちらが心配らしくて、犬の散歩がてら沼の外周を歩いて様子を見ていてくれた。なんとか大丈夫ですと手を振る。あんまり大丈夫じゃないけど。ボートで沼を散策したあとは歩いて外周を回る。浅瀬が薄い緑色でキラキラしていてとてもよかった。蔵王の御釜を見に行った時にあのエメラルドグリーンの水に近づけたらなと思っていたので、美しい沼をボートで散策することができて本当に嬉しかった。強い酸性でほとんどの生き物が棲めないという沼は静かでちょっと寂しくて美しかった。光の差すよく晴れた日に来るとまた違うのかもしれない。


温泉街の公衆浴場で、汗と疲れを流す。タオルを持っていてよかった。樋から滝のようにお湯が落ちてくるお風呂で、なんだか楽しかった。色々なところから聞こえてくるおばあちゃん達の会話が懐かしい響きで落ち着いた。実家からは遠いけれど、南東北の方言はやっぱり馴染み深いと思う。身体の力が抜けたのか、帰りの電車もあっという間に寝てしまった。温泉があって美しい沼があって山も川もダムもある。職場さえ近ければ、あの辺りに引っ越したい。

 

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別の日。あやめを見に行った。

非番で午前に仕事が終わる日だったのだけれど、舞い込んできた残業で昼まで仕事をしていた。職場の先輩たちと海老ワンタン麺を食べて別れたのだけれど、なんとなくそのまま家に帰る気にもなれず、いつもはあまり乗らない方面の電車に乗ることにした。ホームで電車を待っていたら、異動前の職場でお世話になっていた人たちに声をかけられた。電車が来るまでの間、少しだけ話をする。入社は同期だけれど中途採用だからずっと歳上。春の午後のように穏やかに優しく話すひとたちで、そういうところが大好きで憧れていたなと思い出す。今の職場も好きだけれど、前の職場は就職したてで右も左もわからなくて、しかもかなり要領の悪いわたしを育て上げてくれたところだったから、そこで出会った人たちのことはやっぱりいっそう愛おしく懐かしく思う。残業をしてこの時間にならなければ、それからあやめを見に行こうと思わなければこのタイミングで2人に会うことはなかったと思う。その日の仕事の疲れがすっと消えたような気がした。2人は電車が駅を離れるまで手を振っていてくれた。

涼しい電車に揺られて、長くあやめのお祭りで町おこしをしているその町に向かう。初めて降りる駅だったので、降りてから公園までの道で少し迷うかと思ったけれど、同じようにあやめを見に行く人たちがたくさんいたので案外スムーズに着くことができた。
「あの花がねえてっぺんまで咲くと梅雨が明けるのよ」
日傘を差したきれいなおばあちゃんたちが道すがら話していたのは立葵のことだろうか。少し気になった。
あやめのお花はドレスみたいにひらひらふわふわしているけれど、こっそり触ってみたら花弁は案外しっかりしていた。平日の夕方だからか公園は閑散としていて、ゆっくり回ることができた。公園の真ん中には、丘があって、小島を囲む海のようにたくさんのあやめが咲いている。あっちに行ってもこっちに行ってもあやめだらけでとても楽しかった。あやめ、どれもとっても可憐なんだけど名前がそれぞれ浮寝鳥 聖人 四海波 眠り獅子 拳比べ 深海の色みたいな感じでかっこよかった。

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帰りに川を見たくて寄り道をしたら草むらに入り込んでしまって足が痒くなった。スカートが大好きだけど夏の探検には向かない。

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霧の深い日があった。牛乳色の霧に包まれていると、山も川も田んぼも建物も人も車も全部まぼろしみたいに見える。湿った空気がひんやりしていて気持ちがいい。遠くのものも近くのものもだんだん見えなくなって神秘的だった。風が吹いて、海や川の方から細かい水の粒が霧がふわっと流れてくる。気象現象の中でもかなり好きかもしれない。霧。

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[浄土のような海]

 

また別の日、実家に帰った。突然帰ったため家族はみんな仕事で、わたしはずっと4匹の猫と遊んで過ごした。一番末っ子のオスの黒猫はわたしがどこに行ってもおっかなびっくり付いて来るので、一緒に散歩をしたり夕陽を見たりした。猫たちと一緒になって地面に寝っ転がっていると本当に穏やかな気持ちになる。休みの日に山の中で猫たちと過ごしていると、わたしは結局これがしたいんだよなと思う。いつか一軒家で猫たちと暮らせたらいい。庭のバラがたくさん咲いていたのでいくつか貰って帰った。

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[リベンジザ木苺  実家の おいしかった]

おととい行った海と木彫りの鳥のことはまた今度書きます。